人生意気に感ず「入学式で第四の火を。ミサイル発射。日本初の製糸場」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「入学式で第四の火を。ミサイル発射。日本初の製糸場」


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◇某私立高校の入学式に出る(9日)。500人をこえる生徒たちを壇上から眺めて、その厳しい前途を思った。この若者たちの胸に響くメッセージを送らねばと決意して挨拶に立つ。

「皆さんは、日本の歴史上かつてない大転換点にたっています、その中を生き抜くための基礎をこの3年間で身につけなければなりません」と始め、人類と火の関わりを語った。

「人類は火を発見し、火によって文明を発展させてきました、洞窟の中で木を燃やしていた人類は第二の火・石油を手に入れ、20世紀に至って、遂に第三の火、原子力を手にしたのです、そして、今日、3.11後の変化として、第三の火を転換する必要に迫られています」と話を展開し、太陽光、風力、水力などの新エネルギーの意義に触れ、全ての科目を大震災を意識して学べば生きた学力が得られると語った。

◇北朝鮮のミサイル発射が近づいている。平和ぼけと言われる日本人の中には無関心が多い。しかし、アメリカ国防総省の担当官は下院で日本にも破片が落下して犠牲者が出る可能性があると発言。またミサイル発射後の核実験の可能性を指摘する報道もある。

 中国がミサイル発射に反対している背景には福島第一原発事故の影響があるといわれる。それは、中国民が、ミサイル発射と核実験をセットにとらえており、核実験による放射性物質飛来を恐れているからだ。この事は、私たちに日本人にとっても同様である。日本では、大飯原発の再稼動問題が大詰めを迎えている。

◇昨日、日本で最初の洋式機械製糸場跡の石碑を調べた。国道17号沿い、住吉町1丁目の交差点の角に立つ。直ぐ南に広瀬川が横切る。

 初代県令楫取素彦に関心を持つ私は、毎日のように側を通るこの碑をしっかり認識したいと思った。前橋に県庁を定めることを楫取に決意させた重要な要素に「生糸の町前橋」があった。県令はこの新産業で群馬を発展させようと決意していたのである。

 碑には、明治3年に建てたとある。廃藩置県が明治4年であるから、機械製糸場が藩立であることを示す。市内を貫流する広瀬川の水を水車の動力源とした事も書かれている。「広瀬川白く流れたり」と朔太郎がうたった広瀬川には、このような近代産業に関わる歴史がある。時は流れ、脱原発と新エネルギーを求める時代になった。広瀬川の水を小水力発電に利用する事を新市長に提案したい。(読者に感謝)


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