人生意気に感ず「号泣は嘘泣きか。消費税遂に承認。日本の債務危機」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「号泣は嘘泣きか。消費税遂に承認。日本の債務危機」

◇金正日総書記の葬儀が28日に行われた。大きな遺影を掲げる遺体を載せた車には後継者金正恩が寄り添って歩く。号泣する人々の姿は異様の一語に尽きる。立派な服装の大の大人たちが大きな口を開けて臆面もなく泣き叫んでいる。平壌市民に至っては、老若男女を問わず地面を叩きながら泣いている。

 嘘泣きではないか、演技ではないか、それともそうさせる何かの力が働いているのではないか。日本ばかりでなく、世界中の普通の国の国民は皆不思議に思ったに違いない。

 北朝鮮の機関誌は、金総書記の遺産は人工衛星の打ち上げと核保有国になった事と報じた。人工衛星と報じているが実際は弾道ミサイル発射実験である。経済は破綻し多くの国民は飢えている中で、独裁者の「遺産」を真から喜ぶ国民はいないだろう。

 革命を達成し国を作った金日成の時はほとんどの国民が本気で泣いたろうが、金正日については国民のために何もよいことをしなかったから、悲しむ理由がない、だから本気で悲しんで泣いていないとある北朝鮮研究者は語っている。

 北朝鮮は国民の不満を抑えるために監視体制を作り上げ恐怖政治を行っている。目をつけられたら「山へ送られる」と北朝鮮出身の私の知人は語った。山とは強制収容所の事だ。こういう体制に慣らされた多くの国民は悲しくなくても保身のために泣くのだろう。国民をこのように統率する軍事最優先の独裁国家の恐ろしさを改めて思う。後継者正恩はこの体制をどこまで引き継ぐのか。この北朝鮮の存在自体が我国危機管理の対象である。

◇消費税増税案が決まった。29日深夜、11時過ぎテレビでは、首相が出席して協議中と報じていた。朝の新聞はこの日深夜に決着と報じている。首相自らの提案で実施時期を半年ずつ延ばした。結果として、14年4月に8%に、15年10月に10%に、税率を引き上げることで民主党税制調査会の総会は了承した。総会は、9時間にも及んだ。国会を通れば国民の生活に深刻な影響を及ぼす。「案」には、引き上げまでに議員定数削減などを断行すると書かれた。案承認の根底には欧州の二の舞になるとの危機感があった。アイスランドから始まった欧州の債務危機。日本全体の公的債務は1千兆円を超えた。それでも予算編成が可能なのは金利が1%、10兆円と低いから。イタリアのように7%なら金利だけで70兆円になり予算編成は不可能になる。(読者に感謝)