人生意気に感ず「北朝鮮。国を守る意識。原発事故調査報告」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「北朝鮮。国を守る意識。原発事故調査報告」

◇私は最近、萩市で初代群馬県令楫取素彦について講演した。講演後、吉田松陰や高杉晋作の遺跡や著作に接して、彼らの国を思う鮮烈な意識に感動した。また、先日、NHKのドラマで日本海海戦のシーンを見て、松陰たちの志が兵士の心に受け継がれていることを感じて胸を熱くした。それに比べて現在の日本人の国を守る意識は極め希薄であると思う。

◇現在、日本にとっての最大の脅威は北朝鮮である。何をしでかすか分からない国である。ラングーン爆弾テロ事件(ビルマ訪問中の全斗煥大統領を暗殺しようとした)、大韓航空機爆破事件、日本上空へのテボドン発射、直接の被害としては日本人の拉致等、北朝鮮は狂気の犯罪国家である。

 多くの国民を飢えさせながら、軍事を最優先させる先軍思想の道を突き進んでいる。シビリアンコントロールが利かない追い詰められた独裁国会に対して「想定外」はない。

 私は、かつてブログで書いたが、原発が攻撃されたら大変だと思う。日本海岸には多くの原発が存在する。原発事故の恐ろしさは、今回、いやという程身に染みたが、津波や大地震だけでなくテロ攻撃による原発事故も考えなくてはならないのだ。

  金正日が急死し、30歳代の政治的には未経験の金正恩が世襲によって独裁者の地位についた。世界の独裁者が民衆の力によって次々消えていく中で、世襲によって独裁政権が継承されるのは極く稀である。厳しい情報の規制の下でも国民には世界の情勢が届き、世界の潮流はこの独裁政権にも押し寄せている。もはや限界といわれる中で金正日が亡くなり正恩にかわった。専門家の分析によれば軍との不仲が深刻とも言われる。国民に対して存在感を示すために軍事的冒険も有り得るというのだ。日本政府の危機管理能力と私たちの国防意識が問われる。

◇被災地の小学生の少女が語っていた。「津波は自然災害だから仕方ないが原発事故は人災だから悔しい」と。この事が政府の事故調査で明らかになった。

 調査報告は、津波直後、原子炉冷却装置が機能していないことに現場が気付かなかったこと、装置の操作に運転員が習熟していなかったこと等をあげ、原子力事業者として事故対応が極め手不適切だったと指摘した。その他多くの指摘がある。その基本にあるものを今後のあらゆる災害対策に活かす事が最大の課題である。(読者に感謝)


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