人生意気に感ず「原発事故は国家の犯罪。絆。中国船の狂暴」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「原発事故は国家の犯罪。絆。中国船の狂暴」

◇総務常任委員会(12日)で、私は、放射線対策に関して国の原子力政策を批判する、少し思い切った発言をした。委員会では、東日本大震災を踏まえた、群馬県地域防災計画の見直しが議論された。

 風評被害に関して県が素案に示す対策は、「各種モニタリング実施結果等を踏まえ、観光客減少や県産農林水畜産物売り上げ減少等風評被害の未然防止のための広報活動等を行う」と言う簡単なもの。見直し案は、今回の大災害を振り返って反省点を見詰めそこから教訓を引き出すものでなければならない。

 私の発言要旨は次のようなもの。「風評被害の原因には国が事実を隠してつくり上げた安全神話がある。福島第一原発は欠陥を抱えていた。それを指摘する意見を無視してきたといえる。安全神話は国民を騙して作り上げたもの。事故後も事実を隠した。風評被害は国や東電に対する不信が生んだもの。このことを反省し、これを活かして対策を立てねば次の大災害で同じ事を繰り返す」

◇今年の漢字が「絆」に決まった。一年の世相を一文字の漢字で表す、京都清水寺の恒例の行事。過去最高の応募者数だった。次に多い順は災、震、波、助と震災に関する文字が並んだという。絆の1位にはなるほどと思う。私も挨拶などで、何回となくこの文字を口にした。

 絆。広辞苑には、断ちがたい恩愛、離れがたい情実などとある。未曾有の大災害は日本人に心の問題の大切さを気づかせた。戦後の日本人は、物は豊かになったが心は貧しくなったと言われてきた。物欲に走り、金さえあれば何でも出来るという考えが支配した。巨大な地震と津波はあらゆる物を破壊し消し去った。それは、おごれる人間の心に下った天罰のように思えた。人々は、温かい心、人と人との結びつきの大切さを改めて思い知ったのである。

◇韓国近海で違法操業を繰り返す中国漁船の狂暴ぶりは驚くばかりだ。多くの木造船が船団を組んで押し寄せる様は蒙古来襲はかくやと思わせる。韓国側に死者が出た。中国政府の姿勢に問題がある。巨大な権力で、目に余る違法行為をなぜ厳しく取り締まらないのか。海底の石油資源等を求めて中国政府が近隣諸国とトラブルを起こしていることと共通性があると思う。日本にとっても他人事ではない。韓国と連携を密にして中国に対して毅然として立ち向かうべきだ。国を守るという問題である。(読者に感謝)


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