人生意気に感ず「オリンパス暴力団に1千億。大王製紙・私物化」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「オリンパス暴力団に1千億。大王製紙・私物化」

◇オリンパスの巨額損失隠し問題は、日本の企業の信頼性を失う重大事である。損失隠しを迫られた契機は有価証券の価格の記載のルールが「取得価」から「時価」に変わったこと。例えば取得時に千円だったものが下落して時価五百円になったとする。このとき、千円で報告すれば会社の価値を正しく表示しない事になる。そこで新しい会計基準は時価を表示させることになった。オリンパスは千円で買ったものが五百円になったことを明らかにしなければならなくなった。正直に記載すればバブル期の投資の失敗がバレル。これを「飛ばし」と呼ばれる裏技で隠した。このような企業は多いともいわれる。

◇もし、超優良企業のこのような秘密を闇の勢力が握ったらどのように利用するだろうか。暴力団排除条例が各地で作られ暴力団は資金源に増増窮することになった。ニューヨークタイムズ紙で伝える事は衝撃的である。1千億円を超える資金が暴力団に流れたと報じた。

資料は、日本の捜査側に近い人物から入手したという。その資料には、同社が過去の損失隠しなどをめぐり、暴力団から脅かされていた可能性が示唆されているといわれる。東京地検特捜部は捜査を始めたようだ。同様な問題を抱える企業があるとすれば戦々恐々としているのではないか。

 暴力団に関して、暴力団排除条例が全国的に動き出した時期に、日本企業の信頼性に関する事件が重なった。ニューヨークタイムズが取り上げたことは、この問題に世界が注目していることを示す。根が深い問題なので、今後発展するだろう。

◇社会的存在である上場企業の私物化が大問題となっているもう一つの例が大王製紙。創業一族の前会長は106億円という巨額の金を無担保で会社から借り、ラスベガスのカジノで使った疑いがもたれている。

この人物・井川意高氏は小学生の時から飛行機で東京の塾へ通い東大に入ったといわれる。東京地検特捜部は特別背任罪容疑でこの人物を事情聴取している。人生の地獄を初めて味わっているのだろうか。

◇今日21日、オウム真理教13人目の最高裁判断が下される。一・二審の死刑判決が覆ることはあり得ない。オウムから派生した団体の活動は今も続く。会員は1500人もいる。若者の心を引きつけるものは何か。未解決な事は多い。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。