人生意気に感ず「決算特別委の意義。玄海原発の事故。議会基本条例」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「決算特別委の意義。玄海原発の事故。議会基本条例」

◇決算特別委員会の分科会があった(5日)。行政改革の重要な一環として決算特別委員会にも改革がなされた。5つの常任委員会がそれぞれ分科会として、所管事項に関する決算審査を行う。私は、全体の委員長であるが、分科会(総務企画常任委員会)では一委員として、行政改革、財政改革の観点から発言した。

 決算とは税の使われ方に関することだから県民にとって極めて重要だがよく理解されていない。決算とは、予算とその実績(いかに使われたか)を対比して数字で示すこと。無駄があったとかもっとこうすればよかったとか、場合によっては廃止すべきだとかの資料として次の予算編成に活かすことができる。

 予算の概要は県のホームページで公表される。私は、一般の人には数字の羅列は理解できない、分かり易く公表すべきだと求めた。

◇九州玄海原発4号機でトラブルが発生し、原子炉が自動停止した。放射性物質の漏れはなく、人的被害もないという。4号機は08年にも人為的ミスで自動停止した。今回の事故停止も他の停止中の原発と同様ストレステストの対象になる。この停止で全国で稼動する原発は、54基中10基のみとなった。

 2号3号は定期検査で停止、今回4号が停止、稼動は1号機のみとなった。ところで、この1号機は運転開始以来36年が経過し老朽化が進んでいる。また、原子炉圧力容器の材質の欠陥が指摘されるなど、日本で最も危険な原子炉の一つといわれる。唐津市議はこれ迄に、県に対して安全性の検証を求める意見書を可決していた。

◇野田首相は5日、衆院で重要な発言をした。福島第一原発の事故につき、政府も事業者も科学者も安全神話にどっぷりと浸かりすぎてきたことが今回の事故につながったというもの。

 多くの科学者、そして事業にたずさわる多くの人も、この事に気付きながら大きな流れに逆らえなかった点に問題がある。この思いを今後の事故防止に活かさねばならない。

◇県議会基本条例を作ることになった。議会の最高規範であるが、県議会の存在意義と役割を明確に示し議会の存在感を高めるのが目的。議会改革の大きな砦となる。

 私はかねて、党内でこの条例制定を主張してきた。今年の5月議会では、「県議会の憲法ともいうべき議会基本条例を制定することが議会改革を進める上で大きな課題」と発言した。(読者に感謝)