議員日記・人生意気に感ず「森林・海洋汚染の実態。100歳を超える人々」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

議員日記・人生意気に感ず「森林・海洋汚染の実態。100歳を超える人々」

◇森林汚染の実態は深刻だといわれる。福島県では高濃度の放射性セシウムが森林から検出されている。森林のセシウムは除染が難しく、また、それは生活圏に影響を及ぼす。

 福島県の人々にとって、森林汚染は、これから古里に戻れるかどうか、また、現在のところに住み続けられるかどうかに関わる重大問題だが、私たちにとっても他人事ではない。群馬の森林汚染は大丈夫なのか、実態を調査すべきだ。

◇夜、外に出ると満月の下で赤城山の輪郭がうっすらと浮かんでいる。名山赤城山が放射線で汚染されたら国定忠治も浮かばれないだろう。

 赤城大沼のワカサギから2度目の検査でも高濃度のセシウムが検出された。これは何を意味するのか。大沼地域がホットスポットであるということか。それとも周辺の森林汚染の影響なのか。県は周辺の放射性物質が雨で沼に流れ込んだことが原因と分析している。

 本県は森林県であり、今後の方針として林業県を目指す。県産材は大丈夫か。イメージが悪くなるのを恐れる。森林汚染は、山の動物やシイタケなどの山の産物に影響を与え、水源の汚染につながる。風評被害をつくらないためには、森林の状況をきちんと検査して正しい情報を公表することだ。

◇海にも汚染が広がっている。福島第一原発から、30キロと60キロの海水から、事故前と比べて数百倍の濃度の放射性セシウムが検出された。太平洋は広いから海水の汚染は限りなく薄められると考えていたが事態は深刻だ。

 常識を覆すこの事実は放射線量がいかに凄まじいかを物語る。東大教授が衆議院で、露出した放射線の総量は広島型原爆の20個分と発言したことの重みが不気味に迫る。既に海底にすむ魚から高濃度の放射性物質が検出されているが、今後魚介類一般の汚染が問題となるだろう。海の産物は日本人の食文化を支える柱。陸の農産物と共に海産物についての食の安全が重大事になりつつある。海産物についてはトレイサビリティも出来ていない。

◇敬老会のシーズンが始まった。「3・11」後の日本再建のためには高齢者の知恵、経験、価値観が重要。100歳以上は今年4万7756人。昨年より3307人増加。最高齢者は男女とも114歳。両者も頭もしっかりしているらしい。明治29年(女性)、同30年(男性)の生まれ。世の中の大きな変化を見てきたお二人は、今日の目を見張る変化をどう見ているか。(読者に感謝)