人生意気に感ず「八ッ場の前進は民主主義。武道必修化。柔道の訴訟」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「八ッ場の前進は民主主義。武道必修化。柔道の訴訟」

◇八ッ場ダムの実現が近づいた。国交省の検証結果が発表された(13日)。あと一歩の所まで来たダムを完成させた方が、スーパー堤防の建設などの代替案より効果的だというもの。そもそも、ダム中止の宣言は、一片のマニフェストの記載に始まった。法律無視、民主主義の原理に反する等轟々とした非難の動きが起きた。私を会長とする八ッ場ダム推進議員連盟も出来た。 ダム建設には1都5県が膨大な負担金を出す仕組み。作らないなら出さないとなった。石原都知事などは注文の品が来ないのに代金を払う馬鹿はないと大変な剣幕を示した。知事や世論に押されて民主党政権に変化の兆しが起きていた。大沢知事は、今年の2月議会で、私の質問に答えて負担金を払うことになった、万が一にもダムをつくらない場合訴訟も辞さないと決意を語った。 前田国交相は、13日の閣議後の会見で、早期のダム建設を求める1都5県の知事たちの意見は重いと述べた。私は、ダム建設を促す大きな力は「3・11」に始まる天変地異であると思う。私たちは人間の想定をはるかに超えた自然の力を知った。最近の異常降雨はただ事でない。それは利根下流域の治水のために八ッ場ダムが必要であることを雄弁に訴えている。 ◇ブログの読者から埼玉県の柔道事故を調べて参考にするようにとメールを頂いた。私は来年度からの武道必修化に備えて柔道の対策を急ぐべきことをブログで何度か取り上げた。学校における武道の事故では柔道に関するものが最も多い。私は県柔連の顧問なので柔道連盟がこの問題で協力出来るよう努力したいと県教育長に話した(13日)。福島教育長は、教育委員会と柔連との協議の場を設ける旨答えた。子どもの命を守るための緊急な課題なのだ。 ◇柔道のトラブルは非常に多い。埼玉県の例は、高1の女子生徒が練習中に投げられて意識不明となり訴訟になったもの。明らかになった事実からは武道必修を前に学校関係者が学ぶべき点が多い。当時高1の女子生徒は、練習中頭から落ち軽度の急性硬膜下血腫を起こしていた。その3日後、顧問の女性教諭に投げられ重い急性硬膜下血腫が発症し植物人間の状態に。教論の過失責任が問題となった。地裁は教師側の注意義務違反を否定したが、東京高裁はこれを認めて逆転勝訴判決を下した。上告はなされず確定。生徒のサインを見逃した責任は大きい。群馬でこのような事が起きぬよう万全を期したい。(読者に感謝)


☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。