人生意気に感ず「福岡水素エネルギー戦略。福岡の暴力団。ナデシコ、ロンドンへ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「福岡水素エネルギー戦略。福岡の暴力団。ナデシコ、ロンドンへ」

◇視察の3日目は九州最大の都市福岡市に入り県庁を訪ねた(8日)。目的は「福岡水素エネルギー戦略会議」についての調査。この地では世界にさきがけて水素エネルギー社会の実現を目指して研究開発、社会実証などに取り組んでいる。水素は、ほぼ無限に存在する。これから電気をつくる、また、燃料電池をつくる。二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーだ。これを家庭用に利用する世界最大のモデル都市「福岡水素タウン」や水素ステーションによる燃料電池自動車の実証と推進を目指す。

 九州大学、多くの企業群、そして行政の産学官連携により研究が進められている。福岡県庁の説明では、身近な水素の供給源として製鉄所をあげた。新日鉄の八幡製鉄所では、年間5億立方メートルの水素が出される。この水素は、製鉄に不可欠なコークスを作る際、副生物として発生する。これをパイプラインで目的地に供給する。その他の水素の供給源はと私が質問すると、担当者は1例として水の電気分解をあげた。水は水素と酸素から成るから分解すれば水素を得られることは中学生でも知っていること。

◇水素を利用するこの構想は東日本大震災、福島第一原発の事故を経て、その意義が質的に大きくなった。原子力にかわる電気を求める時代に大転換しつつあるからだ。福岡県には玄海原発があり、その耐用年 数、老朽化が問題になっている。

◇夜、福岡市の中州に出ると、川に沿って屋台が並び活気にあふれていた。今でもこの賑わいの裏に暴力団の関与があるのか気になった。福岡市は広島市と共に「暴力の町」と呼ばれた。平成21年に福岡県は全国にさきがけて暴力団排除条例を作った。その直後に視察で訪れた私たちに、県警は、市民に銃口を向ける工藤会の撲滅が警察の最大の目標だと語った。私は、群馬県もこの条例を作るべきだと主張し、昨年の9月議会で成立、今年4月1日施行された。

 福岡県で暴力団がらみと見られる銃撃事件が続いている。私たちが訪れた前日(7日)にも2件起き、今年は14件目。異常事態とマスコミは報じる。7日の事件は、建設会社の事務所や企業の社長の車に弾丸が撃ち込まれた。利益供与拒否にまつわるトラブルだろうか。暴力団撲滅の最大の武器は市民の勇気。本県の暴力団排除条例も県民の勇気に支えられて効果を発揮する。

◇ナデシコが北朝鮮に勝てなかったのは残念。しかし、北朝鮮のハングリー精神に拍手。ロンドンが決まった。充電して臨んで欲しい。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。