人生意気に感ず「環境大臣の処分場発言。森林汚染。ナデシコ勝利」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「環境大臣の処分場発言。森林汚染。ナデシコ勝利」

◇細野環境大臣は、4日の就任記者会見で汚染物質の最終処分場は福島県以外の地に設けたいと述べた。この結論には前段ある。「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮だ」というもの。これからストレートに結論を導き直ちに記者会見で公表するのは、環境大臣として軽率ではないか。私のまわりの多くの人はこの発言に憤慨している。 痛みを分かち合うという事は、人の道に合致した正しい理想。この事自体に反対する人はいない。しかし、放射性物質の痛み、つまり発がんの危険性を分かち合うという事は容易なことではない。国の配慮で決められる問題ではない。 放射性物質の中には、ストロンチウムやプルトニウムがあるかも知れない。他県に移すことには、これらを拡散させる危険を伴う。単純な同情論や道徳論で片付けることは出来ない。政治的には極めて慎重に扱うべき問題。 ◇インターネットには、ごうごうとした非難の声が炎上している。ほんの一部を紹介する。「拡散させてどうすんだ」、「分かち合い方が間違っている」、「外に汚染物質を出すな、まともに処理できねーんだから」、「痛みって、増税とかなら仕方ないと思うけど」、「汚染を拡げてどうする、キレイ事で政治すんなよ」、「痛みを分かち合うって何?国民みんなで被曝しようってか」、「汚染拡大を防ぐ事が最優先だ」、「環境破壊拡げてどうすんだ」等々、膨大な数の避難の中で、他県に処理場を移すことは放射能の拡散になると心配する声が多い。 ◇放射能による森林の汚染は重大な問題である。私は、先日、台風の大雨による利根の濁流を見詰めながら山の放射性物質が多くこの水で流されていくだろうと思った。 過日、赤城山の大沼でワカサギからセシウムが検出されたが、これは周囲の森林に降ったセシウムかも知れない。放射線の線量は、一般に山間部が高いといわれる。本県は県土の3分の2を森林が占める森林県。森林の汚染は県産木材の汚染につながる。県当局は深刻に受け止めている。 ◇ナデシコがオーストラリアに勝った。胸を躍らせて見た。国民栄誉賞を得てマスコミの寵児になった。練習以外の事に煩わされる。心におごりやゆるみが生じることが心配だった。彼女たちの戦いは世界が注目している。真価が問われる時。戦いの中で成長して欲しい。(読者に感謝)


☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。