中村紀雄の人生意気に感ず「健大高崎の快挙。納涼祭。原爆と原発。中国の原発」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

中村紀雄の人生意気に感ず「健大高崎の快挙。納涼祭。原爆と原発。中国の原発」

◇健大高崎の勝利は、正に、アンビリバボーである。無名の初陣校が強豪今治西を下したのだ。誠に失礼な話だが、私は健大高崎のことをほとんど知らなかった。野球部創設10年目の快挙。運によって与えられた勝利ではない。見ごたえのある攻守であった。甲子園の一勝という体験により健大高崎の野球部は大きく成長するに違いない。

 開会式後の第一試合という絶好の舞台に恵まれた事は勝者にとって幸運だった。健大高崎の名を天下に知らせることになった。野球部だけでなく、学校自体も勇気づけられ自信を得て変身するかもしれない。郷土の学校の勝敗をめぐる選手の動きには理屈抜きで引き込まれるものだ。この夏の熱い戦いはナデシコも甲子園も例年になく私たちの心を揺り動かす。

◇16日、17日の両日は市内各地で納涼祭のオンパレード。時々激しい雷雨があり、地震の速報があった。天変地異の中の祭りには、平穏を祈る昔の人の思いを想像させる雰囲気があった。私は、大震災後の今年の祭りは特別な意味がある、地域の連帯と人間の絆、助け合いの心が最大の災害対策だと訴えた。ある団地の会場に福島の被災者の方々がいて、私の挨拶に心を打たれたと言ってくれた。

◇原爆投下の日を迎えて、原爆の悲惨さが連日のように新聞、テレビで報じられる。今年の特色は福島の原発事故が重なった点だ。

私は、度々、原発と原爆は同根だと主張してきた。原爆による放射能の恐怖を突きつけられて、今、多くの人が、原発と原爆を結びつけ考えている。これ迄、チェルノブイリに習えという声が多かったが今、私たちは、広島、長崎こそ、放射能の恐怖の身近かな実例だと考える。そして、ここに、原発の今後を議論する場合の出発点があることを知るのだ。

 世界は、原爆を投下された日本がなぜ54基もの原発をもつのかと不思議に思うらしい。改めて考えるなら、私たちも不思議に思う。これからは、広島、長崎、福島を同根の問題として考えねばならない。

◇中国の高速鉄道事故から中国の原発の将来を恐れる。現在13基が運転中で、28基が建設中、将来200基にする計画があるというから驚きだ。国の政策に対する批判を許さない中国が多くの原発を適正に管理することは期待できない。その事故は食品の汚染となって直ちに日本の「食の安全」を脅かすだろう。(読者に感謝)