人生意気に感ず「知事の女性問題。多賀城市と福島県庁の調査」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「知事の女性問題。多賀城市と福島県庁の調査」

◇大地震対策特別委員会2日目調査先は、宮城県多賀城市と福島県議会。ともに密度の濃い調査が出来成果を得た。私たちを迎えたこれら調査先には並々ならぬ熱意と誠意が感じられた。彼らは群馬県に世話になっていると感謝の意を述べていたが、調査する側とされる側の呼吸が合った勉強会が実現した。

◇多賀城は陸奥の国府、鎮守府として置かれ、蝦夷(えぞ)と対決する大和朝廷の北の拠点、最前線だった。有名な多賀城碑は群馬の多古碑、栃木の那須国造碑とともに日本三古碑を成す。 県議出身の菊池市長は、挨拶の中で、過去には東北に大地震があり多賀城でも多くの死者が出たと史実をあげ、「歴史はうそをつかない」と語った。ここでは、海岸から離れているにもかかわらず、津波が押し寄せ多くの人命が失われたこと、他県の公務員の応援で1カ月後に市の業務が復活できたことなどの説明を受けた。私たちは大災害の時の他県の自治体との協力、助け合いの重要性を学んだ。

◇福島県は、福島第一原発事故の直接の被災県である。説明に当たる職員は「全世界の中の福島となった」と苦悩を表現した。そして3月11日は議会開会中だったが、早急に災害対策委員会を立ちあげたこと、3月4月5月は、新しい問題が次々に発生し、県職員は休みがとれなかったことなど深刻な現場の状況を話した。

 私たちは、「生活環境における放射線量低減対策」、「高線量を示す地点、いわゆるホットスポット対策」、「環境放射線監視体制の整備」「放射線量分布及び推移の状況」、「原子力事故による避難の状況」等々、生々しく、かつ驚くべき深刻な課題を説明され、衝撃を受けた。

◇県外にあって、大沢知事の女性問題が全国的な話題となっていることを感じた。衝撃度は、大地震並みである。大沢知事は「愛人関係はない」と表明しているが、あのように報じられてしまうと、多くの人が知事の弁明を信じない。政治の信頼の問題は結果責任である。私たちは、大沢さんの人格と政策を県民に訴えて選挙を戦った立場として大きな責任を感じる。私は、知事を信じたい。公の場で追及して黒白をつける問題ではないし、それは混乱を招くだけだ。国難といわれる時、県職員の志気が低下することを恐れる。知事は命がけで決然たる態度で県政の課題に取り組み、その成果をもって反省の実を示して欲しい。(読者に感謝)


☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。