人生意気に感ず「ケイコ・フジモリの敗北。事業仕分けの必要。君が代訴訟」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ケイコ・フジモリの敗北。事業仕分けの必要。君が代訴訟」

◇6日の深夜の時点で、ペルーの大統領選の大勢を知った。ケイコ・フジモリの敗北は確実となった。獄中の元大統領はさぞ落胆したであろう。百パーセント日本人の血が流れる元大統領はテロの撲滅、経済の立て直しなどで目覚しい成果を挙げたが強権の発動が過ぎて失敗した。日本人に対する現地の期待は非常に大きいだけに、娘が大統領になって父の及ばなかった分まで頑張ることを期待したが残念だった。

 最初の南米移民を乗せた佐倉丸がペルーに着いたのは明治32年だった。移民は奴隷のような苦難の中で生きて地歩を築いた。そして大統領を生み出すまでになったのだ。その歴史を振り返ると感慨ひとしおだ。

 テレビは、かつてスラム街が広がっていたあたりに立つ高層ビルを映す。大きく変わりつつあるのだ。赤い山肌のアンデス、そしてナスカやマチュピチュの遺跡が瞼に甦る。

◇6日の総務部の常任委員会では行政改革、危機管理などにつき質問した。行政改革で言いたい事は、時代の大変化を踏まえると行政は必然的に改革が必要だというもので県政の最重要な課題の1つである。

 私の発言を図式化する。社会の構造的変化=高齢・少子化で労働力減→税収減・財政悪化、しかも新たな行政ニーズは増加→事業仕分けで行政の不要な部分、無駄な部分、役割を終えた部分を切り捨てる。→残った行政部分も出来るだけ民間への委託を検討する。総務部長は、民間人も参加させた事業仕分けを進めると答えた。本気でやれば行政のスリム化が進む。

◇君が代起立命令に関する最高裁の合憲判決は、この本会議でも触れられた。私たち教育界に突きつけられた重要な問題である。

 事件の要点は、君が代斉唱を義務づけることは憲法19条に違反するかどうか。昔、前橋市の桂菅中でも教師が生徒に回れ右をさせる出来事があった。

 憲法19条は、思想良心の自由は、これを侵してはならないと定める。君が代斉唱に反対することは思想良心の自由である、これを命令によって強制するのはこの自由の侵害だと処分された教師は訴えた。最高裁は、この自由を間接的に制約する面はあるが、式典の目的に照らして必要な許される範囲のものであり合憲だと判断した。県議会議場正面には日の丸が掲げられている。平成11年国旗国家法が公布されたからだ。合憲判断の1要素としてこの法律の存在がある。続きを明日のブログで。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。