人生意気に感ず「フクシマは世界を動かす。新エネ。死後再審」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「フクシマは世界を動かす。新エネ。死後再審」

◇先日、県企業局の職員を案内して前橋市田口町の細流を視察した。ひと跨ぎ出来る程の川幅であるがかなりの水量が音を立てて流れていた。私には、小水力発電所の適地に見えた。当局は、検討するという。私の地元では群馬用水の落差を利用した小坂子発電所が稼動している。脱原発を目指す今こそ、小水力発電所の候補地を徹底的に探し出すべきだ。ソーラー、地熱、地中熱、風力、バイオなどの新エネルギー源問題と共に30日の質問で取り上げるつもりだ。 ◇「フクシマ」は今や世界の原発反対の旗印となった。イタリアで原発反対を叫ぶ市民が持つのぼり旗にFUKUSHIMAの文字が見てとれる。フクシマを許すなというものだ。イタリアでは原発再開を無期限に凍結する法案が成立する見通しだといわれる。ドイツは、既に、原発廃止へカーブを切った。スイスも25日、国内全ての原発を34年度迄に全て廃炉とすることを表明した。 ◇福島第一原発の事故は、地球環境は一体であることを示した。一国の大事故は世界中に影響を及ぼす。フクシマを機に世界のエネルギー政策が変わる。日本がその先頭に立つチャンスである。それを支える力は復興にこめる「日本人の決意」と「日本の技術」である。日立では火力発電から出るCO₂の9割以上を回収できる技術を開発中である。 「日本人の決意」は地方から示さねばならない。私は「役所や学校、病院など公的建物の屋上は全て発電所にすべきだ」と主張してきた(例えば平成22年2月3日のブログ)が、大震災後の今日、その意義は一変して大きくなった。この点も30日の質問で取り上げる。 ◇布川事件の再審無罪を昨日のブログで書いたら死刑執行後の再審は有り得るかと問われた。恐ろしい事だが有り得るのだ。飯塚事件の動向がそれを示す。死刑執行後の再審請求が平成21年10月福岡地裁に対してなされた。その後の動きに大きな関心をもっている。 飯塚市の久間(くま)氏はDNA鑑定の結果を証拠として、2人の女児を殺したものとして死刑判決を受け、判決確定後異例のはやさで死刑が執行された。 決め手となったDNA鑑定は足利事件の菅家さんを有罪にしたのと同じ精度の低い鑑定方法であった。しかも、別の鑑定人は違う結果を出している。死後再審で無罪となっても命は戻らないが、死刑制度を揺るがす大事件となる。日本列島は大災害一色だ。治安問題も激しく動いている。今日は本会議一般質問の日。(読者に感謝)


☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。