人生フル回転「卒寿の祝い。議会質問のポイント。宇宙への夢」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「卒寿の祝い。議会質問のポイント。宇宙への夢」

◇義母の卒寿の祝いがあった。満90歳を迎えた妻の母は足が弱った他は驚く程若い。ひざ下でひ孫たちがきゃあきゃあと戯れるのを目を細めて嬉しそうに眺める姿がいい。この人が投稿する最近の歌に土に変える日という言葉があった。ひ孫たちは人生の老樹に触れながら生きる力を全身で吸収しているようであった。

◇一般質問の2日目である(6日)。注目された質問項目には、携帯電話のフィルタリング問題、自動車運転代行業の実態と交通事故対策、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に係る本県の農業対策についてなどがあった。

「フィルタリング」は、有害情報から子どもを守ろうとするもの。携帯は単なる電話ではない。インターネットに直結し、子どもは自由に有害度の高い性的情報に接することが出来る。業者の説明不足、親の自覚のなさと勉強不足、対策として条例の改正などが論じられた。議会には、この問題を研究する「ケータイ議連」が出来ている。

 「代行」は安いが危険という実態がある。運転手のマナーの悪さが話題になることもある。県警本部長は取締りや研修をしっかり実行させると対策の決意を示した。

 TPPは第二の開国といわれ、貿易立国日本としては不可避の方向だが、安価な農産物が今以上にどっと入るから農業は壊滅的打撃を受けると心配される。国の農業政策と連動した本県の農業政策の真価が問われる。口に入る農産物の問題は日本人の健康と命にかかわることである。

◇宇宙への夢が急速に広がっている。夢を活かすために理科教育に結びつけるべきだ。「はやぶさ」が持ち帰った微粒子は小惑星「イトカワ」の物と確認された。探査機・はやぶさの製作には群馬の町工場が関わっている。夢は身近な現実と結びついている。そこに目を向ければ夢は勇気を生み次の夢が広がる。

◇八ッ場ダムに関して猛毒のヒ素が問題になったが、このヒ素を食べ、体をつくる生命の存在が明らかになった。科学の常識を覆し生命の定義を変えるかも知れない出来事だ。この事は宇宙の生命の存在の可能性を広げることになる。最近太陽系外の大気や水を持つらしい惑星が相次いで発見されている。生きているうちに、地球外生命の存在が確認される日が来るだろう。そして、その先には知的生命との遭遇の夢がある。こうしている間にも、知的生命へのメッセージを積んだアメリカのロケットが果てしない宇宙空間を飛んでいる。地上の争いが馬鹿らしく見えるこの頃だ。(読者に感謝)


☆土・日・祝日は中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。