人生フル回転「高齢者虐待。明子ちゃんの自殺。水ぎょうざ。谷川岳」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「高齢者虐待。明子ちゃんの自殺。水ぎょうざ。谷川岳」

◇群馬抑制廃止研究会の例会で講演した(13日)。抑制とは、縛るなどの身体拘束のこと。私は平成13年、会の設立に参加して以来、役員を務めている。この日の題は、「介護の質と人権について」であった。

 話の材料として、高齢者虐待防止法、鬼石町の御嶽特養老人ホームにおける身体拘束事件、東京都特養老人ホーム・「さくら苑」に於ける職員の性的暴言事件、渋川の「静養ホームたまゆら」の10人焼死事件などを使った。

 高齢者虐待防止法は、高齢者の尊厳の保持を法の目的に掲げ、虐待の定義の中に、「著しい暴言」、つまり言葉による虐待をあげている。「さくら苑」の事件では、職員が汚い言葉を浴びせている様子が家族のテープで明らかにされ大問題になった。人間の本質は心である。汚い言葉が心にぐさりと突き刺さる。高齢者の心・認知症の人の心にも刺さる。講演では虐待と身体抑制、介護の質の関係を考えた。

◇明子ちゃんのいじめによる死は、重大な問題を投げかけている。明子ちゃんを傷つけた要因にはどうやら言葉によるいじめがあるようだ。うざい、きもい、臭い、などという心ない言葉が明子ちゃんの心にぐさりと突き刺さったのだと思われる。

それが長い間ぐりぐりと続き耐えられずに死を選んだ。明子ちゃんの人間としての尊厳、基本的人権が踏みにじられたのだ。学校はそれを避けることが出来なかった、気づかなかったと言っているが、気付く可能性はあったことを問題とすべきである。

 高齢者の虐待や身体抑制では、施設の管理者や職員に人権感覚がないことが問題であると私は、講演の中で述べたが、「いじめ」にも同じような構造的問題があるように感じられる。子どもの人権という視点を忘れてはならない。

◇中国帰国者の料理教室に参加した(14日)。多くの日本人女性が参加した。日中の政府間のぎくしゃくなど忘れたなごやかで楽しいムードに包まれていた。県国保援護課の職員も参加していた。

 水ぎょうざは美味しい。ダイエットを心がけていること、次の会場があることも忘れ、にんにくの材料がつまったぎょうざを、にんにくのたれにつけてたら腹食べた。中国人の水ぎょうざを弁天通りの空き店舗を使ってまち興しに活用してはと提案した。実現するかも知れない。

◇谷川岳に飛び、天神平山頂の写真展を見た(14日)。橋本勝さん秘蔵の山岳写真は壮大で迫力があった。垂直の岩壁にしがみつく豆粒のような人影が見える。朝日が浮き上がらせる山の姿は神々しい。妥協を許さぬ極限の山容は勇気を与える。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村のりお著「炎の山河」を連載しています。