人生フル回転「今年も10キロを走る。チリ救出の感動。検察の犯罪」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「今年も10キロを走る。チリ救出の感動。検察の犯罪」

◇第20回県民マラソンのナンバーが届いた。男子10キロの部の2番(30002)。早朝、時々走っているが、10キロを比較的楽に走ることが出来る。走れる事は私の大切な財産である。第2回の初参加以来、ほぼ毎年50分台をマーク。昨年は57分45秒だった。完走後、秋の空を仰いだ時の達成感は何ともいえない。生きる喜びをかみ締める瞬間である。

 継続は力である。走らないと肉体は老化する。老化は心も萎縮させる。2人に1人ががんにかかる時代である。走れる事を神に感謝する。

◇チリの地底から生還した人々の話題はまだまだ冷めない。人々は死と向き会ったが故に生きる喜びをかみ締めているに違いない。

 私は心を緊張させて何度もブログに書いた。8月5日に落盤があった。その予兆が直前にあったという。岩盤がきしむ異様な音があり人々は地上への脱出を訴えたが認められなかったという。8月22日ドリルが届く。この17日間の苦闘は映画に描くとき大きな山となるだろう。

 落盤直後パニックに陥った人々の中である人は闇の中に舞う白い蝶を見た。それを追って避難所に辿りついたという。カトリックの国である。神に救いを求める心の作用かも知れない。極限の状況に追い込まれた時、信仰の力は大きいに違いない。

 救出に世界が力を合わせた事が奇蹟を生んだ。いち早く救いの穴をあけたのはアメリカのドリル会社であった。ペンシルベニア州の小企業、センターロック社だ。事故から1ヶ月後に到着。その作業はプランBと呼ばれた。10月9日午前8時5分、33日の掘削作業の結果縦穴は貫通した。近づく音を待つ人々は狂喜した。

◇新聞の声欄に恐い投稿「夕張炭坑事故でももしや」が載った。29年前の炭坑事故で59人が閉じ込められた。坑内火災に対し、社長は、「生存の可能性はない」といって注水し坑内を水没させた。家族から「人殺し」の声も出た。チリの奇蹟を見て、あの時も生きていた可能性があったのではないか、今回の救出劇から、生命の尊さ、あきらめないことの大切さを認識したというのだ。正にその通りである。チリの事件で、世界を感動させたのはこの点であった。

◇容疑者を法廷に立たせる側の検事(元)が証拠改ざん容疑の刑事被告人として法廷に立たされる。大阪地検特捜部の前部長らだ。前代未聞で全く信じられない。最大の問題点は証拠改ざんの疑惑をしりながら村木元局長の公判を続けたこと。検事によって、意図的に冤罪が作られることがあると国民は信じてしまう。正義を守る構造体が白アリに侵されている。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。