人生フル回転「検察審査会の衝撃。元総社の県住。高齢者の万引き」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「検察審査会の衝撃。元総社の県住。高齢者の万引き」

◇大変な時代になったと思う。裁判員制度と検察審査会の事だ。検察審査会は制度改正により一変して実効性のある存在になった。どちらも普通の市民が司法の重要な舞台に登場することになった。裁判員制度は、課題を抱えながらも順調にスタートし定着しつつある。


 新たな検察審査会の制度は検察のどてっ腹に突きつけたあいくちのように見られている。これには、検察の改革を進める目的があるが、証拠改ざんに関する検察の前代未聞の不祥事と重なってその力を一気に増大させることになった。

◇くじで選ばれた検察審査会のメンバー11人の平均年齢は30.9歳。11人中8人が起訴に賛成した。検察官の小沢不起訴に対して1度目の審査会は、起訴すべきだ(起訴相当)と議決。これに対し検察は、2度目の不起訴処分を行った。

 制度が変わった点は、ここで、更に起訴するべきとの議決を行った場合の効果である。2度目の審査会の起訴すべきとの議決がなされると、強制的に起訴される効果が結びつくことになった。

 市民の判断によって小沢一郎は強制起訴される始めてのケースである。検察官だけが起訴を決めた時代は終わった。これからの検察官は、今まで以上に世論を意識することになるだろう。世論を無視して不起訴にすれば、審査会の議決によって今回のようなことが起こり得るからである。

◇土木関係の常任委員会で元総社の県営住宅建設について質問した(5日)。この用地は疑惑追求の特別委員会がとりあげた問題の土地である。

 小寺前知事の下でこの土地に関する大変な疑惑が発生した。前知事は個別問題には関知しないから自分に責任はないと主張した。本会議における私の質問に対して大沢知事は、小寺前知事の責任は重大であると明言し注目された。

 この日の私の質問は、このような経過に触れながら、県営住宅建設は県民が注目しているから良い住居環境を作らねばならない、特に周辺住民に配慮すべきだというもの。その中で、この一画に通ずる唯一の細い道路を改修しないと大変な交通渋滞になることを指摘した。8日に住民への説明会、12日の朝、交通の現状調査が、行われることになった。

◇文教警察常任委員会で高齢者の万引問題が取り上げられた。昨年万引で摘発された者のうち高齢者が24.4%を占める。スーパーマーケットの万引はほとんどが高齢者という見方もある。多くの場合、金に困ってではなく孤独や生きがいのなさが理由というが理解が難しい。子どもたちの万引に悪い影響を与えそうだ。(読者に感謝)


☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。