人生フル回転「世襲を続ける北朝鮮は21世紀の妖怪。日本海の波高し」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「世襲を続ける北朝鮮は21世紀の妖怪。日本海の波高し」


◇北朝鮮では、三男ジョンウン氏が父・金正日総書記の後継者となることが決定的になった。金日成・金正日・ジョンウンと世襲が三代続くことになる。

 軍事優先の国の権力が世襲によって受け継がれていく事は隣国日本にとって最大関心事なのである。なぜなら、それは我が国の安全にとって極めて危険なことだからである。

 世襲制は、民主主義に真っ向から対立する制度である。世界の大勢が民主主義に向かう時、北朝鮮は、ほとんど唯一、この世界の流れに逆らう存在である。18世紀の絶対王制の国が超近代兵器で武装して現代に甦ったようなものだ。私には、21世紀の妖怪のように思える。しかもその背後では、軍事大国にして経済大国になりつつある中国が後押ししているのだから始末が悪い。よほどしたたかな外交力で対応しないと大変なことになる。

 尖閣諸島をめぐる民主党政権の外交は未熟さ故に老練な中国にすっかり舐められてしまった。北朝鮮との間に具体的な問題が生じたとき、どのように対応するのか心配である。

◇北朝鮮の最大の脅威は、軍事優先の独裁国家である事だ。これまでも、権力の危険な独走がいく度も見られた。1983年のラングーン爆弾テロ事件、1987年の大韓航空機爆破事件、最近の硝戒艇攻撃事件などがそれだ。我が国が直接の被害を受けている拉致問題も勿論その中に入る。

 日本は、丸腰だから舐められるとよく言われるがそうではないと思う。それは、毅然とした態度をとれないからだ。政府が弱腰であることの根底には、国民に国を守る気概がないことがある。それには教育にも責任があるというべきだ。

 中国といい、北朝鮮といい、隣国の動きは私たちに国を守ることはどういう事かという重大事を突きつけている。

◇沖縄県・尖閣諸島近辺には緊迫した雰囲気が流れている。赤い中国国旗を掲げた中国監視船に海上保安庁の巡視船が並走している。数隻の巡視船が出動して中国船とにらみ合いの状態らしい。平和ぼけした私たちの目を醒ますような緊迫した光景である。

◇各地の議会で、中国への抗議文や日本政府への意見書を可決する動きが出ている。横浜市議会及び、秋田・香川・和歌山の各県議会などが抗議決議案や意見書を可決した。

 県議会開会日の自民党県議団朝食会に於いても、この議会で、政府に対して意見書を提出すべきだという意見が出た。党幹部も同意見なので、何らかの動きがあるだろう。地方の声を国に届けることには、この際大きな意義がある。国会議員には気迫がうかがえない。(読者に感謝)