人生フル回転「中国資本の森林買収と尖閣問題。地底からの脱出」
外国資本による森林買収は、最近、北海道の例が報道され注目を集めた。農地と違って森林は法的な規制がないので外国資本に買われてしまうことがあるのだ。北海道の例は、中国資本に買われていたもの。容易に発見できなかったらしい。
今、尖閣沖衝突問題で中国の正体が明らかになりつつある時、中国資本に日本の森林が買われることは看過できない。北海道で、その事実が発見されたことは、日本中で同様なことがかなり存在する可能性があることを伺わせる。
理不尽な中国政府のやり方と、いらいらさせる日本の弱腰外交を思い浮かべながら、この問題の質問と答弁に耳を傾けた。環境森林部長は、外国資本による森林買収の有無を調査中だと答えた。全国の自治体は早急に調査し、国は、それを基に、法的整備を行うべきである。
◇「未婚化」は、少子化対策の一環として取り上げられたものだが、50歳にして結婚しない人の割合は、かつて2%だったのに、現在は16%であると聞いて衝撃を受けた。
◇がん対策に関するやりとりを聞きながら、今や、がんは全ての国民にとって他人事でない存在になったと感じた。2人に1人が罹る病で、高齢になる程罹患率が高くなるとなれば、自分は大丈夫と誰もがいえようか。
一方でがんを克服する技術や薬も進んでいて、それを活かすには早期発見、早期治療が何より重要で、そのためには、検診率を上げることが急務であることが議場で語られた。
◇チリ鉱山の地底の人々はどうなっているだろう。閉じこめられてから50日位になる筈だ。人間の心理は、特殊な状況下でどこまで耐えられるのか。地底の人々には悪いが、壮大な稀に見る実験例となる。
人間がいかに精神的存在であるかが試される出来事である。カトリックの国だから、キリストが心のひとつの支えになっているに違いない。妻や子や愛する人や、地底の仲間の助けあいも心の支えになっているだろう。
ナチスの強制収容所で餓死の刑に処せられ信仰の力で生き抜いたマキシミリアンコルベ神父の話が思い出される。地底では、時はどのように流れているのか、地底からの脱出はいつか。(読者に感謝)
☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。