人生フル回転「チリの救出に中学生の声。異常気象、地球は発狂状態」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「チリの救出に中学生の声。異常気象、地球は発狂状態」


◇「チリの事故に日本も技術援助を」という中学生の「声」が新聞に載った(29日)。「もし自分がそこにいたら数日で気がおかしくなるような気がします。それなのに救出するための穴を掘るのに4ヵ月もかかるという話を聞いて気が遠くなりました。」中学生は地底に閉じ込められた人々に対してこのような感想を語る。この点は、全世界の人が同感だろう。そして、次のように提案する。「日本はトンネルなどの掘削技術では世界のトップレベルにあると聞いたことがあります。こんな時こそ日本の技術を結集して助けてあげなくちゃいけないと思いました」と。

 全く同感だ。既に地中に閉じ込められて20日以上が過ぎた。直径70センチの救出の穴を掘る作業にやっと着手したという(31日)。

 日本のトンネル技術をもってすれば、中学生がいうように、もっと早く救えるに違いない。どんな事情があるか分からないが、4ヶ月もかけてはならない。地球の反対側のことだから、日本が応援するにも大きな支障があると思う。しかし、現場に人を派遣して、アイデアを提供するとか、技術指導をするとかなすべきことはいくらもあるのではないか。

 今日の人類の土木工事の技術からすれば、全くの素人考えだが、1ヶ月で救出すべきだと思う。

 地底の狭い空間にひしめく33人の人間関係が心配だ。パニックに陥って発狂する人が出なければいい。緊張とゆとりを人々はどのように調整して生き抜くのか。猛暑で苦しいとあえぐ毎日だが、地底の人を思えば、地上の私たちは、限りなく幸せな存在である。

◇記録的な酷暑が続く。熱中症で死んだ人が少なくも2百数10人にのぼるという。命を落とす牛などの家畜の被害も深刻らしい。

動物も熱中症に罹るといわれる。我が家の秋田犬ナナもこのところ食欲がないので心配である。私たちは、薄着になれるが、ナナは厚い毛皮を脱ぐことが出来ないのだ。

◇地球が発狂状態にあるようだ。ロシアでは前代未聞の猛暑の中、約3万ヶ所で森林・泥炭火災が発生し農業に甚大な被害を生じさせている。パキスタンの洪水では、被災者は2千万人以上といわれる。

 南米では逆に寒波に見舞われている。チリ、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンなどでは、7月だけで200人以上が死亡したといわれる。通常の気温は20度位の地方が零下になり雪で埋まっている。

 異常な気象はどこまで続くのか。私たちは、コントロール出来ない文明の頂点に立って、破局の渕をのぞき込んでいるのかも知れない。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。