人生フル回転「はやぶさの快挙・日本人の執念と根性」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「はやぶさの快挙・日本人の執念と根性」


◇「日本から南米にいるハエを狙い撃ちするようなもの」小惑星探査機・はやぶさが地球から3億キロ離れた長さわずか535mの小惑星に到達する難しさは、このようにたとえられるのだという。これをやってのけた日本の快挙に胸がすく。これを最大限活かさねばと思う。

 この驚異的出来事を多少とも理解する人は誰もが私と同じように感動したに違いない。昨日、たまたま、2、3人の若者と話した時、最近うっとおしい事ばかりだが、すかっと感じることは何と聞いたら、彼らはすかさず、「イトカワ」、「はやぶさ」と答えたのだ。

◇イトカワは言うまでもなく小惑星の名前であり、はやぶさは困難を克服して無限の宇宙から帰還した惑星探査機のことである。

 はやぶさの偉業は、落ち目の日本、そして自信喪失の日本人に勇気と夢を与えてくれた。私たちは、この夢を更に発展させなければならない。夢を夢で終わらせてはならないのだ。

 そのためには、はやぶさの事を理科教育の材料として子どもたちにもっともっと教えるべきだし、国はこの事業に十分な予算をつけるべきである。

 はやぶさの開発には125億円かけたといわれる。「はやぶさ2」は14年に打ち上げ予定だが、民主党政権は仕分けによってケチったことをしようとしている。文部科学省が開発費用として17億円要求したのに対して現政権は3千万にまでカットした。

 「一番でなくてもいいでしょう」などと仕分け人が発言したことが問題になった。こんな発言は国民の「やる気」に水をかけるものである。何でも一番という必要はないが、意義ある一番には、大いにこだわることが大切なのだ。

◇はやぶさがどれだけ凄い一位を達成したかを確認しておくことが重要だ。それは、月以外の惑星から初めて「サンプル(資料)リターン(持ち帰り)」を試みたことである。アメリカ、ソ連は既に達成しているが、いずれも月を対象としたもの。

今回のはやぶさの最大の目的は、地球と惑星間の宇宙往復技術の確立であるという。はやぶさは、60億キロの宇宙を7年間たびして地球に帰還した。将来人類がこのような宇宙の旅をすることが可能になるに違いない。

主エンジンにイオンエンジンを採用するなど世界初の技術が数多く使われた。驚く事は、はやぶさの管制室の人々が成功を祈って、飛不動、飛行神社、電波神社、中和神社などを参拝したことだ。中和神社はイオンエンジンがうまく中和するように祈った。科学の先端に立つ人がここまでするかと、その執念と根性に脱帽する。日本人の精神力は健在である。(読者に感謝)