人生フル回転「戦没者慰霊式、玉音放送、新たな振り込め詐欺」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「戦没者慰霊式、玉音放送、新たな振り込め詐欺」

◇15日正午から、ぐんまアリーナで、戦没者追悼式が行われた。正面の巨大画面に追悼の言葉を述べる天皇の姿が映される。我が会場では、続いて大沢知事と関根県会議長が追悼文を読み、私たちは名を呼ばれて献花した。

 年々、この慰霊式の規模が小さくなり、型どおりになっていくのは淋しいことだ。

 私の前の席に2人の男女の高校生が居る。聞いてみたら、伊勢崎工業(男)と伊勢崎商業(女)だという。若い2人を参加させた目的は、戦争を風化させないため、戦争の悲惨さを若い世代に伝えるためだろう。だとすれば、2人の高校生を参列させることはほとんど無意味というべきだ。他の高校生には伝わらないからだ。毎年同じことをやっている事にむなしさを感じる。

◇65年前の混乱と悲惨を知ると否とでは慰霊式の受け止め方はまるで違う。昭和20年8月15日正午の天皇のメッセージの衝撃度は、比較するのはおかしいが、原爆の比ではない。ほとんどの国民は、この言葉によって心の心棒を失った。そして、全く異なった戦後の価値観を生む契機となったのもこの、いわゆる「玉音放送」であった。

◇14日の夜、前高柔道部OBの総会並びに懇親会が市内のホテルで行われた。私は中学から高校にかけて柔道少年だったことがあり、前高柔道部OBのメンバーなのである。背が小さい私は、専ら背負い投げに打ち込んだ。

 挨拶の中で、そんな少年時代の事に触れながら、私の話は鈴木貫太郎の方に向かった。貫太郎は、先輩であること、及び8月14日であることが私をその気にさせたのである。

 鈴木貫太郎は戦争を終結させることによって日本を救った総理であること、鈴木の機転によってポツダム宣言受諾が決まったのは14日正午近くであり、翌日正午に玉音放送になったこと、その他鈴木貫太郎のエピソードなどを話した。タイムリーな話題なので、アルコールの影響で脱線しがちな私の話に皆が関心を示してくれた。

◇私のケータイに県警から振り込め詐欺被害の情報が入った。9日から12日までの間に前橋市内で2件発生。手口がふるっている。役割分担の劇場型詐欺なのだ。

 息子を名乗る男からケータイを落とし番号がかわったと電話が入る。次に弁護士を名乗る男から、この家に、息子と連絡がつかないと電話が入る。家の者は何事かと、先に教えられたケータイに電話すると、「息子」は、不倫の後始末で金が要ると泣く。家の者は、弁護士の指示に従って多額の金を振り込んだという。ぼろいもうけになるから、新しい手口を次々に研究しているのだろう。(読者に感謝)