人生フル回転「狂い出した人間界と自然界。群馬も不明高齢者」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「狂い出した人間界と自然界。群馬も不明高齢者」

◇この夏祭りの挨拶でよく使った表現がある。それは、「皆さん、最近は、人間の世界も自然界もどこか狂っているようです」というもの。そして、祭りを通して地域の力と人間の絆を回復することの重要性を語った。

 人間界の異常は、子どもの虐待、高齢者の行方不明の急増などにも現れている。児童虐待は、その多くが親子の間で生ずるものだけに、やりきれなさと共に社会の病巣の深刻さを感じる。

 児童虐待事件は増え続けている。昨年は過去最高の335件であったが、今年は、それを上回るペースである。

 大阪市で起きた幼い姉弟の死亡事件はあわれだ。冷蔵庫はカラだったといわれる。密閉された部屋で冷蔵庫の物を食べ尽くし飢えにもがく2人の幼児の姿は鬼気迫るものがある。

 現場マンション前には連日100人以上の人が訪れている。ジュース、お菓子、おにぎりなどがマンション前の献花台に置かれている。世の中の関心は極めて高いのだ。

◇遂に群馬でも所在不明の高齢者の件が発表された。太田に住民登録のある103歳の男性である。男性の家族は市から長寿祝金など少なくも61万8千円を受け取っていた。県は、各市町村に100歳以上の高齢者の所在を直接の面接によって確認するよう要請した。このような例を生み出す共通の社会的要因があるのだから、本県で更に発生するのではないか。

◇自然界の狂態もただごとではない。日本各地を、過去に例がないゲリラ豪雨が襲い大きな被害が発生した。

 世界の異常気象と自然災害はスケールが違いその凄さには言語を絶する。中国内陸部、甘粛省のチベット族自治州では、1時間に70ミリ以上の雨が降り、発生した土石流にまちは呑み込まれた。死者127人、行方不明1294人と報じられている。現場は標高2千mの山岳地帯である。人々は、天の怒りと受け止めているかも知れない。

 パキスタンの洪水被害は史上最大規模で死者は1600人を超え被災者は400万人以上といわれる。80年ぶりの大洪水の被害に対して救援活動は進んでいない。こうした中、ヨーロッパを外遊している大統領に国民の批判が高まっている。国の役割は何かが最も問われる場面だから、大統領の政治生命に関わる事態に発展するのではないか。

 ロシヤは、酷暑のため大規模な森林火災が発生している。飛行機の運航に障害が生じ、農作物の被害は甚大らしい。人々がマスクをして動く姿に緊迫感がある。寒い北の国が炎熱に包まれるというのも前代未聞で地球の危機を表現している。(読者に感謝)



☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。