人生フル回転「夏祭に町の現実を見る。64回書道展授賞式」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生フル回転「夏祭に町の現実を見る。64回書道展授賞式」

◇夏祭りたけなわである。31日(土)は23ヶ所、昨日(1日)は13ヶ所回った。1日23ヶ所の町内を回るのは私の記録であり、限界に近い。祭りは町の姿を端的に現わす。子どもが多くて力がみなぎる町もあれば、若者が少ない静かな町もある。総じていえることは、どの町でも、祭りは、町の連帯感を高める重要な役割を果していることである。

 政治家が祭りに顔を出すことは、将来の選挙に備えるという意味があることは持論であるが、それ以上に、社会の現実を知るという政治家にとって重要な意味がある。

 祭りに関して大きく変化した事がある。政治家が空手で顔を出すことが定着した事である。昔は、お包みを用意する政治家が多かった。寄付行為違反として告発され新聞で報じられる事などが重なって、悪しき習慣は姿を消した。今年の夏祭りでは、全て受け付け

は、名刺だけで済ませているか、そうすることに抵抗感もなくなった。社会の進歩である。

◇第64回群馬教育書道展授賞式に出た(1日)。今年は、約2万2千の出品があった。昨年より約600点多かった。授賞者の9割以上は女性である。出品が増えた事に心あたたまる手ごたえを感じた。

 毎年の事であるがほほえましい光景がある。小学低学年の児童が受賞する姿である。呼名にこたえて登壇する小1の女の子は豆粒のようにかわいい。墨をすり、姿勢を正して筆を持つ姿を想像すると思わず口元がゆるむのを覚える。

 私は来賓を代表して挨拶した。そのポイントは次のような点である。文字には日本の長い歴史と文化が結びついている。このことは機械文明がいくら発展しても不変である。書道は身をもってこれを体感する手段である。日本は今日危機にある。その第1は経済の不況ではなく日本人の心が崩れていくことだ。書道は日本人の心を支える伝統文化である。このような事を述べたあとで、「皆さん、このような書道の意義を理解するなら、皆さんの受賞の重さがお分かりになるでしょう。これからも一層頑張って下さい」と結んだ。私は群馬県書道協会の顧問である。

◇ある夏祭りの会場の炎天下のテントで、私は暴力団のことを聞かれた。暴力団のことは、相撲協会との関係で今話題となっているが、かつて私が中心となって、県営住宅から暴力団を排除する条例改正を行ったことを知っている人の質問であった。

 私は、近く県議会で暴力団排除条例が可決されるだろう、そのポイントは、暴力団に利益を享受させないことで、例えばみかじめ料を提供すること、それを受け取ること、業者が暴力団に事務所を斡旋することなどが禁止されることだと説明した。(読者に感謝)