中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba
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「皇室典範の意義を考える時。憲法改正に臨む首相の意欲。憲法9条の改正は実現するか」

◇18日、私が主催する勉強会「ミライズ」で「世間で注目されている出来事」について話をした。話題は、ホルムズ海峡のこと、ヒズボラのこと、皇室典範のことなどに及んだ。ホルムズ海峡は、日本がここを通る石油に生死を握られていることから非常に参加者の関心は高かった。そこでホルムズ海峡の実態と今後についてまず力を入れたが、私が正面から強く取り組んだのは「皇室典範」であった。それは、憲法に近づくための一歩として考えたからである。私は現在の非常に重要な問題として憲法改正があると捉えていたが、いきなり改正問題では抵抗が大きいに違いないと思ったのだ。皇室典範は皇室の在り方を定める法律であり、皇室は日本国民にとって最重要の課題の一つである。日本は世界でも稀な万世一系の国であり、遡れば女神天照大御神に至る。

 女性の時代と言われて久しいが、開闢以来である女帝高市総理の誕生で日本中が沸き立っている。日本の国力を正しく伸ばす、またとないチャンスであるに違いない。高市内閣の支持率66%はこの流れを物語る。高市首相は12日の自民党大会で憲法改正について次のように意欲を示した。「改正の発議のめどが立った状態で党大会を迎えたい」と。日本国憲法は世界で最も改正が難しい部類に属する。アメリカに押し付けられた憲法と言われることと関わりがある。表向きは、自主的に制定した憲法であるが、実質に於いて、アメリカの強い圧力によって成立したことは否定できない。憲法96条は改正について定める。「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で国会が発議」しなければならないのだ。「各議院の三分の二」は衆参各議院の三分の二以上を意味し、いずれか一方の三分の一が反対すれば改正は不可能ということで、事実上不可能に近いと見られてきた。現在の国会の勢力図は改憲を意図する側にとって、またとない瞬間を迎えている。2026年4月の状況では改正に前向きな力(自民・公明・日本維新・国民民主など)が衆院において発議に必要な三分の二を上回っている。国会では2月の衆院選大勝を受けて改正の機運が高まっている。特に憲法9条改正に向けた機運が勢いづいているといえる。憲法は国の最高法規である。最高法規は空文であってはならない。地に足がついたものでなければ権威がない。特に9条は国民の生命と財産を守る砦である。現在、我々国民にとって最も重要なことは9条の文言をしっかりとかみ締めて、これでよいのかと考えることである。陸海空軍は持たないと定める。これでよいのか。(読者に感謝)

死の川を越えて 第219回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 万羽老人はこずえに発言を促す表情を向けて言った。

「こずえ、お前も役割を果たしたはずじゃ。みんなが力を合わせたことを語り合って、今後につなげることが、今日の会議の重要な点じゃ」

 万場軍兵衛はきっぱりと言った。

「まあ、私のしたことなど、小さなことです。お役に立ったのかしら。ご隠居様がおっしゃることは、住民集会で私がたすきをかけて字を書いたことでしょうか。恥ずかしいわ」

「いや、こずえのあのたすき姿は絵になっていた。皆を盛り上げる力があったのじゃ」

「さあ、そこですよ。皆さんの頑張りを今後に生かす闘いです。私は、さらに、自由を守る自治の大学なのだと思います。これが失われるようなことがあれば大変です。知恵を出しましょう」

 こう言って水野はマーガレット・リー女史に目を向けた。女史の表情に何か動くものがあることに気付いたからだ。リー女史はそれに応じて口を開いた。

「私は過日、皇太后さまに招かれて宮中で励ましの言葉を頂きました。それから安田大臣の晩餐会に出て、ごあいさつする機会を得たのでございます。そこで私は、湯の川で、病の方々が助け合っている姿を語り、日本人の細やかな人情や礼儀正しさが好きだと申し上げました。神様の導きで草津に参り、湯の川で多くの人々の中で幸せに暮らしていることもお話致しました。水野先生がおっしゃった、人類の大学、自由と自治の大学を理解してほしいという心でございました。今、ここがどうなるか大変心配なので、私は皇太后さまと安田大臣様に、この喜びの谷を今後の国立療養所の中で、実現してくださるよう手紙を書こうと思います。万場先生、水野先生、どうかお力をお貸し下さいませ」

「おお、それは素晴らしいことじゃ。ぜひお願い致しますぞ。それから皆さん、ここが正念場じゃ。リー先生が今、手紙を書こうと申された。リー先生の立場で手紙を書くことには格別の意味がある。われわれもリー先生と合わせて行動を起こす時。われわれもこの湯の川の意志を国に示すために行動を起こすべきではなかろうか。木檜先生、森山さん、この自治会の代表になってもらって協議しようではないか」

 万場老人の提案に、皆異存はなかった。

つづく

死の川を越えて 第218回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 ある日、明星屋の客、水野高明が正助を訪ねて言った。

「正助君、このまま黙って見ているだけで、事がうまくいくと思うのは甘いのではないかね。権利というものは、闘って勝ち取るものなんだよ。私は、学生にこのことを教えてきたが、今、現実に囲まれて心配なのです」

「先生、俺も不安です。国が大変な時なのに、この湯の川のために、莫大な金を出してくれるのでしょうか。国の真意は何ですか」

「そこなのです。うまいことを言って、われわれを隔離することを狙っているのではないか。君から万場先生に話してくれたまえ。作戦会議を開きましょう」

「分かりました。早速電話します」

 正助が水野の意図を伝えると、万場老人も同じ思いでいることが分かった。

 作戦会議は万場老人の生生塾で開かれた。正助は、リー女史にも特別に参加をお願いした。そして、権太とこずえも顔を連ねていた。

「いよいよですね。万場先生。私は小学校の校長を宣言し、隊列を組んで進もうと呼び掛けました。湯の川は人権の大学だとも発言しました。居ても立ってもいられぬ気持ちです」

「俺は県議会へ行きました。牛川知事様にも会いました」

 万場老人が言う。

「牛川さんは理想の療養所を作れと国に請願し、木檜代議士は、国会でこの湯の川のために熱弁をふるった。そして、安田内務大臣をこの湯の川に、そして、こともあろうにこの生生塾にまで案内した。あれを忘れてもらっては困るのじゃ」

 リー女史が言った。

「あの時、森山先生が私を紹介してくれました。そして、私はこの人々をお守りくださいと申し上げました。そしたら、大臣は、よく分かりました、あなたの国には日露戦争で大変助けられたので、と申されました。今の状況が続けばイギリスとの関係が悪くなりそうで心配です。国際情勢はどうなるのでしょうか」

 その時、権太が言った。

「俺も人生で二度とねえ大芝居をやった。正助に言われた通り、火の見に登って半鐘をありったけの力でぶっ叩いたぞ」

「おお、あのジャンジャンはいかにも効果的でありました」

 水野高明は権太の顔ににっこりと笑顔を向けていった。

つづく

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