中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba
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「今こそ東日本の衝撃を活かす時。行政は人間の悲しい性を活かせ。稲村の火に学べ」

◇日本列島は地震の巣と昔から言われてきた。日本列島は世界有数の地震多発地帯であり、過去にも何度もマグニチュード8以上の巨大地震に見舞われてきた。特に、太平洋側の海溝沿いや南海トラフ沿いで発生するプレート境界型の巨大地震は甚大な被害をもたらしてきた。最近の巨大地震で瞳に焼き付いているのは東日本大震災である。2011年3月11日に発生したM9.0の巨大地震と大津波の光景は目を疑うものであった。死者・行方不明者は約1.8万人に達し、東北・関東の太平洋側を中心に全半壊した住宅は約37万棟、最大避難者数は約47万にのぼる未曾有の国難であった。直接的被害は約16.9兆円に達した。現在、巨大地震の足音が聞こえる程に迫っている。私たちは慣れてしまった面も否定できない。しかし、超巨大地震は確実に迫っている。首都直下型、南海トラフ型等、超巨大な怪物は容赦ない姿で、飢えた口を大きく開けて獲物を求めて狂っているように感じられる。三陸沖で20日夕発生した最大震度5強の地震につき、北海道から始まる5道県の約18万人に政府は避難指示を出した。幸いにも避難指示は大したこともなく解除されたが、これは天が与えた警告と受け取るべきだ。「狼が来た」の話が繰り返し語られる。また空振りだと油断することは禁物である。歴史を振り返れば本物の狼に遭遇して大変な被害を被った例がいかに多いか歴史が語ることである。今回、巨大地震が起こる可能性は高まっていると見なければならない。巨大地震への警戒を呼びかける発表は昨年12月に続き2度目である。内閣府は「日頃からの備え」の再確認に加え、「すぐに逃げられる服装で寝る」などの「特別な備え」を求めている。内閣府の調査は衝撃的である。情報を届けた北海道から千葉県の3500人を対象にアンケートをとった。それによれば特別な備えにあたる「枕元に防災グッズを置くなど、すぐに逃げられる態勢をとった」人は8%にとどまった。人間は自分だけは大丈夫と思っているのだ。巨大災害が目の前で現実化した時、パニックを起こす。過去の大災害を教訓として活かすことを行政は最大限活かさねばならない。振り返れば、長い災害の歴史に於いて呆れる程同じ愚を繰り返してきた。国民の悲しい性かも知れない。この現実を踏まえ、対策を立てることは国と行政の責任である。諦めずに工夫を凝らして国民を導かねばならない。「稲村の火」を思い出す。小学校から防災の物語を重視すべきである。(読者に感謝)

「憲法に最高法規の重みと権威はあるか。満州の死線をただよった松井かずのこと」

◇今日、戦後の歴史を考える中で憲法の原点に立ち返ろうという気持ちになった。憲法は最高法規である。では最高法規としての権威と重みはあるか。一概には言えない。権威と重みが素晴らしい輝きを発している部分とそうでない部分があると言わざるを得ない。日本国には、この憲法はアメリカから押し付けられたものだからと言って全部を否定する意見と勢力が存在する。それは木を見て森を見ない態度であって正しくない。まず現憲法は歴史的産物であるから、その歴史を正視しなければならない。日本には軍国主義体制を押し進め、他国を侵略した悲しい歴史が存在した。それは明治維新から1945(昭和20)年の敗戦までである。特に1939年代以降、軍部が台頭し暴走した。それは先ず中国大陸への侵出である。1930年代の世界大恐慌は、多くの人口を抱え食糧難に苦労した日本を大陸へと駆り立てた。日本は活路を満州に求め、軍部が暴走した。それは軍国主義まっしぐらの動きであり、太平洋戦争へ向けて引き返すことのできない奈落へ向かう一直線の坂道であった。

 このあたりのことは、上州の山河続編「炎の山河」に書いた。その中の第5章「地獄の満州」の要点をここで紹介したい。ここで登場した人は前橋市の製糸工場で働く20歳の女性松井かずであった。松井かずは10人兄弟の三番目の子として吾妻郡原町の農家に生まれた。彼女は敗色の濃い昭和20年5月、22歳の時、勤労奉仕隊に参加して満州に向かった。政府は国策として国民を満州に駆り立てた。多くの国民同様、政治に無知で時局を見る目がない松井かずは前途に地獄が待ち受けていることも知らず、国のためと信じて満州に向かった。当時、日本をとりまく戦局は日毎に悪化しており、やがて日本が負けるという噂が広がるようになった。それが現実となる日はあっという間に訪れた。ソ連の宣戦布告、そして同時にソ連軍の満州侵攻であった。松井かずのもとへも、天皇が敗戦を認めるお言葉が届き、日本人は呆然として天を仰ぎ大混乱に陥った。天を黒くしてソ連機が迫り、日本の敗戦を知った中国人は暴徒と化した。そういう中で松井かずたちの地獄の逃避行が始まったのだ。逃げる日本人にとって飢えや中国人の逆奪より恐ろしいのはソ連軍の暴行であった。ソ連の兵は頻繁に現れた。ある時逃げ遅れた若い娘が犠牲になった。「ギャー」という悲鳴が上がりその声は息を殺して床下に隠れている松井かずの所へも届いた。かずたちは文字通り死線をさまよって撫順炭坑に辿り着き、ここで辛うじて命を繋ぐことが出来たのであった。(読者に感謝)

「皇室典範の意義を考える時。憲法改正に臨む首相の意欲。憲法9条の改正は実現するか」

◇18日、私が主催する勉強会「ミライズ」で「世間で注目されている出来事」について話をした。話題は、ホルムズ海峡のこと、ヒズボラのこと、皇室典範のことなどに及んだ。ホルムズ海峡は、日本がここを通る石油に生死を握られていることから非常に参加者の関心は高かった。そこでホルムズ海峡の実態と今後についてまず力を入れたが、私が正面から強く取り組んだのは「皇室典範」であった。それは、憲法に近づくための一歩として考えたからである。私は現在の非常に重要な問題として憲法改正があると捉えていたが、いきなり改正問題では抵抗が大きいに違いないと思ったのだ。皇室典範は皇室の在り方を定める法律であり、皇室は日本国民にとって最重要の課題の一つである。日本は世界でも稀な万世一系の国であり、遡れば女神天照大御神に至る。

 女性の時代と言われて久しいが、開闢以来である女帝高市総理の誕生で日本中が沸き立っている。日本の国力を正しく伸ばす、またとないチャンスであるに違いない。高市内閣の支持率66%はこの流れを物語る。高市首相は12日の自民党大会で憲法改正について次のように意欲を示した。「改正の発議のめどが立った状態で党大会を迎えたい」と。日本国憲法は世界で最も改正が難しい部類に属する。アメリカに押し付けられた憲法と言われることと関わりがある。表向きは、自主的に制定した憲法であるが、実質に於いて、アメリカの強い圧力によって成立したことは否定できない。憲法96条は改正について定める。「各議院の総議員の三分の二以上の賛成で国会が発議」しなければならないのだ。「各議院の三分の二」は衆参各議院の三分の二以上を意味し、いずれか一方の三分の一が反対すれば改正は不可能ということで、事実上不可能に近いと見られてきた。現在の国会の勢力図は改憲を意図する側にとって、またとない瞬間を迎えている。2026年4月の状況では改正に前向きな力(自民・公明・日本維新・国民民主など)が衆院において発議に必要な三分の二を上回っている。国会では2月の衆院選大勝を受けて改正の機運が高まっている。特に憲法9条改正に向けた機運が勢いづいているといえる。憲法は国の最高法規である。最高法規は空文であってはならない。地に足がついたものでなければ権威がない。特に9条は国民の生命と財産を守る砦である。現在、我々国民にとって最も重要なことは9条の文言をしっかりとかみ締めて、これでよいのかと考えることである。陸海空軍は持たないと定める。これでよいのか。(読者に感謝)

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