妻の役割(28) | 夫の知らない妻

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官能小説「他人に抱かれる妻」別館です。

「見ないでください、そんないやらしい目つきで」

 

下ろした手をすぐに胸元に戻し、妻は彼らにきつい視線を注いだ。

 

「奥さん、そんなエッチな下着をいつもつけてるんですか」

 

北原の質問から逃げるように、妻は下着姿のまま、再び椅子に座った。

 

「もっと飲んでください、皆さん」

 

羞恥を隠し、妻が3人のグラスに順にワインを注いでいく。

 

妻には橋口が注ぎ、4人が再びグラスを鳴らす。

 

「ねえ、奥さん、質問に答えてくださいよ」

 

「この下着ですか?」

 

「そう」

 

「これは・・・・、これは主人には内緒の下着です」

 

「そうなんですか」

 

「皆さんがエッチだから。少しでも喜んでもらおうと思って」

 

「じゃあ、中川君の前で着けたことないんですか」

 

「今夜が初めてです。皆さんだけにサービスですからね」

 

「旦那も知らない、勝負下着なんですね、奥さん」

 

下心丸出しで、橋口が下着姿の妻を見つめて言った。

 

「変な言い方しないでください」

 

時間が経つにつれ、妻は次第に羞恥心を捨て去っていくようだった。

 

ワインを楽しみ、きわどい会話を交わしながら、男たちと興奮を高め合っていく。

 

「奥さん、痩せてるのに、胸、でかいですね」

 

「エッチなんだから・・・・」

 

「サイズいくつですか」

 

「ご想像にお任せします」

 

「85はあるでしょう」

 

「さあ、どうでしょうか・・・・。主人に聞いてください」

 

笑みを浮かべ、どこまでも彼らをあしらい続ける妻。

 

男たちは明らかに、人妻とのそんなゲームを楽しんでいる。

 

「後から触ってサイズを当ててあげますよ、奥さん」

 

「駄目ですよ、橋口さん。今夜は見るだけですから」

 

「そんなこと言わずに、ほら、奥さん、こっちに来て」

 

隣に座る妻を強引に立ち上がらせ、橋口が自分の腕の中に引き寄せる。

 

「いけません、橋口さん・・・・」

 

「いいから、ここに座って」

 

下着姿の妻が、橋口に求められるがまま、彼の膝に座らされる。

 

「いやんっ・・・・」

 

「奥さん、もっとこっちに来なさい」

 

妻の腰を引き寄せ、一層体を密着させていく橋口。

 

彼の下腹部に美尻を置いて座った妻に、欲深い腕が伸びてくる。

 

「綺麗ですよ、下着姿の奥さん」

 

「橋口さん、お触りは駄目ですからね・・・」

 

妻は知っているのだ。

 

男たちからこれ以上愛撫されてしまえば、敏感な自分の体が我慢できなくなってしまうことを。

 

夫とは別の男たちと過ごす淫らな時間。

 

3人に囲まれ、夫とはまるで違う手つきで好きなように愛撫される。

 

異国という非日常の世界で、妻もまたストレスを感じ、どこか自身の欲求を解放したがっていたのかもしれない。

 

そんな人妻の本音を、そこにいる3人は既に見透かしている。

 

「少しだけですよ、奥さん」

 

自分の腰に座らせた妻の胸を、橋口はゆっくりと、時間をかけて揉みしだいていく。

 

「いけません・・・・」

 

彼の手に自身の手を重ねながら、妻は唇を噛み、瞳を閉じる。

 

ブラに包まれた丘陵をいじめつつ、彼は彼女の剥き出しの背中にキスを与えた。

 

「あっ・・・・」

 

瞳を閉じたまま、妻が甘い息を漏らす。

 

「駄目っ、これ以上・・・・、主人に叱られます・・・・・」

 

「大丈夫ですよ。彼は帰ってきませんよ、今夜は」

 

宮野と北原が、悶え始めた妻の姿を見つめながらワインを舐めている。

 

橋口の手が、妻の膨らみの頂点をくすぐるように摘んだ。

 

「あんっ・・・・」

 

彼の腰の上で妻はびくっと肢体を震わせた。

 

「奥さん、こっちを向いて。キスしてください」

 

彼の愛撫を受けながら、後方を向いた妻は自分から欲しがるように唇を差し出した。