共に80代のご夫婦


ご主人が認知症で奥様が介護されています。



介護相談で、奥様のお話をお伺いする機会がありました。



ご主人がデイサービスに行きたがらないので、


奥様はずっとそばにいる。



夜中に何度かトイレに行くご主人を


奥様も起きてトイレまで誘導しているので


睡眠はとれていない。



怒りっぽいご主人の言動や態度に


心が折れてる。



ご主人が認知症になり


客観的な判断や指示もできなくなり


感情をそのまま表す姿に


戸惑ってらっしゃる。




奥様は、疲弊されていて


とても辛そうなご様子で…




そんな奥様に


お気持ちに共感しながら、


わたしが体験した介護の話、


わたしの知りうるデイサービスの必要性、


デイサービスへ行ってもらうために


トライするいくつかの提案、


ショートステイ(泊まりで預かってくれる介護サービス)を使う案もあること、



など、お話させていただいて…




そして、最後に、奥様がポロっとおっしゃった言葉…


「でもね、お父さんがいないと寂しいの」


「夜だって、隣にいてくれないと寂しくて」






ずっと、おふたり寄り添って過ごしてらして


多分、ご主人が言うことを


はいはいと聞いて


ご主人に合わせて生きてこられて


ご主人がかたわらにいない生活は考えられないと


それまでの奥様のお話から想像できる



いないと寂しいよね…



ご主人が、デイサービスには行かないと言えば


デイサービスに行った方がいいことはわかっているけど、


それを振り切って、行かせようとすることを


奥様自身が、その術、心のもち用が


わからない感じ…



寂しいとお聞きしてしまうと、


その寂しさを無視して


私が、強くデイサービスをすすめることもできない…




他の病気なら、医師が


明日から入院とか


バシッと方針を決めるかもしれないけど、


認知症の場合は


ケアの仕方は、介護者や家族が決めることが多く


1番よい方法を選べるという利点もあるけど、


そこが、介護者自身の負担を大きくしたり、


介護を辛くしている要因になってしまうこともあるってね


思ってしまうんだよね。




本を読みながらひとりカフェが好きな時間❤︎