今井美樹さん

 

8月12日に神奈川県民ホールで開かれた今井美樹さんのコンサート「CONCERT TOUR 2024 "Our Songs!!"」に行ってきました。実は、このコンサートの抽選には、2回も落選しています。「3度目の正直!」と思い、立ち見席でしかなかったのですが、申し込んだところチケットを取得することができました。



今回は、立ち見席で「ついてないな」と思いながら会場入りしましたが、立ち見席とは、1Fの一番最後の列の後ろに、20名程のスペースを作っている席でした。この20名程に当選するとは、ぎりぎりのぎりぎりで、なんとラッキーなのでしょうか、おかげでコンサートを堪能することができました。

今回のツアーは、「音楽で旅に出よう!」というコンセプトでした。今井美樹さんの初期の曲を沢山披露することで、昔、楽しかったころの思い出を呼び起こし、音楽で素敵な時代にタイムスリップしようという趣旨のコンサートでした。従いまして、これでもか!これでもか!というほど昔の曲、つまり30-40年前の曲を演奏してくれました。


もちろんコンサートの曲を聴いて昔にタイムスリップできた理由は、アルバムに対して忠実に演奏してくれたこともありますが、それにもまして今井美樹さんの歌声が昔と変わらないことがあると思います。今井美樹さんの20代の歌声を、年を重ねた今でも再現できるのは、今井美樹さん自身がすごいということを通り越して、まるで魔法のように思えます。


今井美樹さんの曲といえば、シンセサイザーの綺麗な音色が真っ先に浮かびますが、この曲の雰囲気を作り出しているのは独特のベースとドラムにあることに気が付きました。特にベースを演奏している方は凄いです。中村祥子さんという小柄な女性のベーシストさんでしたが驚きのベースを弾いていました。


まるでフレットありのベースをフレットレスベースのように弾くみたいな!うまく表現できませんがスライドとサスティンを多用していながら、パンチのあるベース音を奏でるみたいな、ちょっと変わった弾き方をしていました。それでも今井美樹さんのCDそのものであり、なおかつ、この超プロの演奏家の中において、ひときわ輝いていました。本当にかっこよかったです。

コンサートのスタートは、アルバムIvoryの中からの「瞳がほほえむから」ではじまり、中に20分の休みを入れる2部構成でした。アルバムRetourやIvoryIIからの曲が沢山盛り込まれていましたが、圧巻はラスト前の、「雨にキッスの花束を」と「幸せになりたい」でした。これらの曲は、アップテンポの曲ですから、会場全体が1つになり、大変盛り上がりました。実際は、アンコールも入れると3部構成のような流れで、最後は、「Piece of my wish」と「PRIDE」で締めくくっていました。