サクラ
2月が結構暖かかったので、今年のサクラは、3月中旬には開花すると思い、余裕をもって3月25日に目黒川のレストランを予約していました。2階席でサクラが一望できるはずの、ワインの美味しい店でしたが、まさかのサクラ無し状態でした。
2月1日からの最高気温の足し合わせが600度を超えると咲くという説は何だったのでしょうか?今年は3月18日には、600度を超えていました。しかしながら600度というのは、サクラが咲くことに関係してますが、サクラが咲くという理由の本質ではありませんでした。
サクラの木は、互いに通信しているわけではないのに、一斉に咲きだすのは不思議ですよね。どういうメカニズムなのでしょうか?咲くための温度以外の要因があるとしたら、いったいそれは何なのでしょうか?
一年の一番出会いと別れのあるこの時期に、つまり、期待と不安の入り混じるこの季節に、これからがスタートなのですよと教えてくれるこのサクラ、たしか小学校の国語の教科書の一番初めの文章がサクラでした。
期間が短いことも、透明のような儚い美しさがあることも、さらに入学式前後に咲くことも日本人の琴線に触れますよね。この透明感のあるサクラを何とかしてアクセサリーにしようと思い、ようやく完成させました。
シーグラスをカットして作ることから始めたこのアクセサリーの作り方、やはり宝石の方が断然綺麗です。ピンククオーツをカットして磨いて、10枚もの花びらを作るという気の遠くなるような作業を始めて、さらに花びら1枚1枚に葉脈のようなすじを入れて作りました。私の作業は、ケーキ職人に似ていると思っていましたが、今回は和菓子作りのような感覚でした。箇条書きにすると50項目近くの工程があります。
ちなみに、裏側ははこんな感じになっています。
ちょっと遠くから見た感じ
真ん中と下側の部分はビーズです。
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