オーディナリーマン

 

ロックの巨匠オジーオズボーンが2020年にリリースしたアルバム「オーディナリーマン」は、彼の最高傑作だと評する人もいます。そして、オジーは昨年次のアルバムも出しましたが、私は、両者とも最高傑作ではないと思つています。なぜなら彼の最高アルバムは、他にあるからです。

 

ただし、このアルバムの中に入っている「Ordinary Man」という「曲」は、間違いなく彼の最高傑作だと思います。病気によって死を覚悟した人の曲として、言い換えれば、人生というステージの最後の曲として作られた、ある種の覚悟をもった、まぎれもない不滅の一曲だからです。

  

 

 

 

この曲では、ベース奏者を狂ったように殴ったり、コウモリの首を引きちぎるような彼の奇行についても振り返っています。そういった苦しみを乗り越えて、彼の人生を振り返って歌っています。

 

つまり、人生の集大成としてのこの曲を、みんなの前で歌う最後の曲として、張り裂けるような思いで曲にしているのです。この曲を聴くと感動しますし、同じく張り裂けるような気持ちになります。しかしながらネットに転がっている対訳が酷すぎるので、彼がいったい何が言いたいのか分からなくなってしまいます。

 

彼が一番いいたいことは、たぶんこうです。

「自分がミュージシャンとして消える時は、ダラダラと消えるのではない、ステージのライトが消えるように突然いなくなるが、人々の記憶の中には、永遠にそして鮮やかな色で残っていてほしい。」

 

イメージをアクセサリーにしてみました

今回は長いので次回報告します。

 

Ordinary Manの歌詞を私なりに訳してみました。

彼の魂の叫びが聞き取れます。

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意図したわけではないが、名声をつかんでしまった。その結果、皆に知られる名前になった。孤独な夜はない、皆のおかげだ。自分の人生では、ずっと長い旅をしてきた。今まで、多くの涙を見てきたし、たくさんの笑顔も見てきた。でもそれは、皆に喜んでもらうためにしてきたことなんだ。

 

皆には、自分のことを色があせるように忘れてほしくない。このステージも、曲が終わって照明が落ちれば、ただのカラの舞台になる。でもそれでいいんだ。

 

そう、自分は決して良い人ではなかった。でも精神は、この青空よりも数倍高いところにある。いってしまえば、そんじょそこらの人で、この人生を終わらせたくないんだ。母も泣かしてしまった。そして、なぜ自分が生きていられるのかもわからない。でも、そんじょそこらの人として人生を終わらせたくないんだ。

 

今まで自分の感情をコントロールできなくなってしまったことが何回もある。でもそれは、自分が作ってきたロックを(新しいものに)壊したいという感情からきているんだ。

 

でも覚えていてほしい、自分は今でも皆のためにここにいることを。別れを言うつもりはない。それでも、もし別れを言う時が来たとしても、つまり自分がいなくなっても大丈夫なのさ。何故って、自分がしてきたことは、すべて皆に喜んでもらうためにしてきたことだから。

 

皆には、自分のことを色があせるように忘れてほしくない。このステージも、曲が終わって照明が落ちれば、ただのカラの舞台になる。(でもきっと自分のことは鮮やかなイメージとして君の心にいるはずさ。)だから、これでいいんだ。

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I was unprepared for fame, Then everybody knew my name No more lonely nights, it's all for you. I have travelled many miles
I've seen tears and I've seen smiles. Just remember that it's all for you.

 

Don't forget me as the colours fade 

When the lights go down, it's just an empty stage Okay

 

Yes, I've been a bad guy, been higher than the blue sky. And the truth is I don't wanna die an ordinary man. I've made mama cry. Don't know why I'm still alive. Yes, the truth is I don't wanna die an ordinary man. 

 

Many times I've lost control. They tried to kill my rock 'n' roll. Just remember I'm still here for you I don't wanna say goodbye. When I do, you'll be all right  After all, I did it all for you.

 

Don't forget me as the colours fade
When the lights go down, it's just an empty stage. Okay.