失敗です

 

バレル研磨の研磨剤はとても高いのです。小分けして売っていないので、下手すると2万円位の出費になってしまいます。これを安くする方法としてカネヨのクレンザーがあり、ただいまRockさんとコラボしています。おそらくSTEP2とSTEP3はカネヨのクレンザーでいけると思います。STEP1の粗い研磨剤は安いので問題ありません。問題は目の細かい研磨剤を使うSTEP4なのですが、アルミナの高番手は異常に高いので、これに代わる代替品を探しています。

 

Webで調べると青棒が使えそうです。この青棒は、石の研磨には古くから使われているものです。最近では100円ショップでも売っています。ただし、この青棒はクレヨンのような材質なので、水に溶けそうもありません。そこで、YouTubeでは「青汁」と称して灯油に溶かして使う方法が紹介されています。ただし、いずれの紹介動画も、車のホィールを磨くための動画で、石磨きに青汁を思いつく人は今のところ見当たりません。それならばやってみようと思います。

 

下の写真の三角なのは量を増すためのメディアであり青棒ではありません。

 

問題は、灯油ですが、私はかなり昔に石油ストーブを処分してしまいました。その結果、ほんのちょっとの灯油もありません。そこで思いついたのが、「ピカール」です。石油にアルミナの粉を溶かしていると書いてあります。それならば、これに青棒の粉を入れれば、灯油の代わりになり効果も期待できます、そこで、さっそくホームセンターでピカールを買ってきました。

 

 

しかしながらキャップをあけると、嫌な予感がしました。ピカールは、さらさらの灯油とは程遠い、ごま油の様なねっとりした半液体でした。さらに手で触ると、べとべと感があります。高番手のアルミナと程違い、SiC60くらいの荒い番手の研磨剤をごま油に溶かしたような感じのものでした。

 

それでも水に薄めて使えるのではないかと思い、実験を開始しました。

 

 

 ピカールと水を加えたところ

 

回転させて3時間くらいすると状況が変化していきました。なんと大失敗です!!思いもやらず固まってしまいました。バレル研磨の中が流動しないように見えたので蓋を開けて確認して驚きました。中は歯磨き粉のような、もしくはハンドクリームのようなものに変わってしまい、バレル研磨剤としては全く効果のないものになっていました。

 

 

大失敗です。一緒にいれたメディアも使えなくなってしまいました。しかも水洗いできません。疎水性があり水をはじくので、洗っても洗ってもピカール+青棒が残ります。非常に残念ですが、あの時、どうにかして灯油を探してくるべきでした。

 

 今年の失敗です。