座金接続1

 

今まで、磨いた宝石や天然石をチェーン等に接続するためには、

1)金属枠に入れ込む。

2)穴をあけ、カンやバチカンを通す。

3)穴をあけヒートンを接着する。

という3択でした。今回は、これ以外の接続の仕方を増やすことで、アクセサリー作りの幅を広げたいと思い試行してみました。

 

1.金属枠に入れ込むというのは、いつも行っているこの方法です。

 

2.穴をあけカンやバチカンを通すというのは、こういうのです。

 

3.ヒートンはこういうのです。

 

しかしながら、中森明菜さんのアクセサリーを分析するうち、おそらく、なにかしらの座金を宝石の裏に貼り付けて、そこから他の部材を接続しているのではないかと思うようになりました。そこで、自分でも行ってみましたが、座金を石に直付すると、とても貧弱なものになってしまいます。そこで、なにかいい方法がないかと思い、いろいろ考えて2つの方法を思いつきましたので、今日は1つ目の方法を紹介します。

 

貧弱に見えたその原因は、薄い座金、すなわち金網(かなあみ)のようなものを接続していることが要因でした。この金網が、安っぽく見えることで、見栄えが悪く、アクセサリーを裏返して見せることができなくなってしまったのです。それならば、すこし厚みのある座金にして、堂々と見せたらいいのでは!という方法を思いつきました。

 

つまり、隠すからカッコ悪いのであって、堂々と行えばいいという、いわゆる「道徳の教科書」にあるような方法を取って見ました。

 

 

この方法でアクセサリーを作ってみました。

 

 

 

 

裏側はこういう風になっています。

 

 


バレル研磨機のおかげでピカピカです。磨きすぎて、自分の顔が写ってしまった写真は捨てました。


今回は、黒いオニキスを加工した後、何色(なにいろ)で飾り付けするかで悩みました。つまり、金か銀のどっちがいいか迷ってしまいました。今回は、座金が銀色だったので、銀に統一してみました。黒と銀は、相性がよく似合いますね、なんか大人っぽく見えます。