男性と女性

 

アクセサリーを制作している過程で、カミさんより、よくダメだしをされます。いや失礼、向上に導いてくれるサジェスチョンをいただいております(笑)。こういう時、男性と女性は視点が違うものだなと、よくよく思います。女性の場合、綺麗で気が利くことは当たり前で、そのうえで可愛いとか、癒されるみたいなことも重要で、そして、お得感も製品を選ぶときの重要なポイントなんだと痛感します。

 

私の場合、女性がどういうアクセサリーを必要としているか、たまにピアス専門店の中に入ることがあります。女性がたくさんいる売り場の中で、なんか女性の下着売り場に男性が入ってきたみたいなプレッシャーを感じます。もしくは、この人きっと「おかま」なんだという疑いの視線を感じます。そういう時、「かまわないの、だってあたくしアクセサリーの製作者ですもの」と自分に言い聞かせながら、自問している声が思わず、女性に同化して「おねえ系」になりそうになります。でも他人のデザインは本当に勉強になります。

 

女性が社会進出という世の中で、女性の世界にあった、料理、裁縫、アクセサリー作りに逆に男性が入り込んでいます。そして、かく言う私もその一人なのですが、この「アクセサリー作り」については、女性に独占されてはもったいと思ってしまうほど、奥が深いというか、素敵な魅力があります。アクセサリーのデザインを、一人で設計できる面白味と、ほんのわずかで印象のかわってしまう色彩の魔術をコントロールできる極楽浄土のような魅力の世界です。

 

ちまたにある暴力や事件や汚らしいものが氾濫している中で、「これからは美しいもの以外は見ないようにしよう!」という「自分宣言」に対して一から十まで適合するものです。

 

さて、ダメ出しの中で、この前作った黄色いピアスを修正しようと思います。黄色が薄いのでオレンジや濃い黄色で補填したつもりでしたが、カミさんからどういう機会にこのアクセサリーをつけるの!という指摘にクリスマス・パーティーかな?ぐらいしか思いつかないのは、修正しなくてはいけないポイントがたくさんあるからだと思います。

 

要するに色がごちゃごちゃして、ちゃらちゃらしすぎ、なのではと思います。お得感でいえば、ただ値段を安くすることではなく、長い期間、いろいろな場面で使えるようにしなければなりません。このピアスは、チェーン部分がハードに固定されていて、一体化されてしまったアクセサリーでした。そこで前回、緑色のピアスの時に使った方法を使い、チェーン部分を切り離し出来るようにしました。

 

 (修正前)

 

すると普段使いのシンプルピアスでは、黄色が薄いままになってしまうので、ピアスの中心点にある「かなめ」の部分に対して薄いオレンジというかピンクで補填することにしました。

 (修正後)

 

また、チェーンのオレンジ部分は、丸くて大きく、「うるさいので」、やめることにしました。なぜならピアスの中心点に、あらたに薄いオレンジを使っているので、あえてつけなくてもよくなったからです、丸くて大きいと子供っぽく見えます。

 

このようにして、普段使いではチェーン部分を取り外しできるように修正しました。こちらです。

 

 

もう今年も僅かですが、クリスマス・パーティを楽しむシーズンですよね。このアクセサリーに出てくる黄色はシャンパンの色なので、シャンパンをイメージして、来年に乾杯!

 

 

湘南の石等をいろいろアクセサリーにしてみました
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