関西の人気番組「探偵ナイトスクープ」がニュースをにぎわしている。舞台となった家庭がヤングケアラーだという話。そしてと番組に登場した家庭に批判や誹謗中傷が行われているという理由で番組はTVerでの公開を中止。
いや、これでは臭いものにふただろう。
まず、何がなぜ悪いのかをはっきりさせるべきであるが、番組に登場した少年はまさしくヤングケアラーである、そして親にはやらせていることが虐待であるという意識がまったくない。これが悪いことはまちがいない。そして批判が向けられるのも仕方がない。むしろそうでないとまずい。
一方番組は?まあ、これは金曜日の放送を見て、そのあといろいろなニュースサイトを見て、日曜日におれが出した結論だが、
取材過程でこれは娯楽番組の素材にする家庭状況ではないと判断し、児童相談所などのしかるべき機関に通報すべきだった。素材は使うにしても、もうちょっとシリアスなテイストで。名前も顔もかくして。
「ヤングケアラーは重要な社会的課題として強く認識しております。」と放送局は声明を出したが、その認識が、これも後で考えたら欠けていた。うーん、探偵ナイトスクープにそこまでは要求できないのかな?それがためにヤングケアラーの家庭を顔と名前をテレビでさらすということになったわけなんだから。親の経営するエステ店大打撃やろな。もしかしたらつぶれるかも。
ということを考えたら公開中止は正しいかもしれない。しかし、「一方、家族の事情や日常のあり方は多様であると考えています」ではね、何が悪いのかを何も答えていない。
よかったのは、このヤングケアラーの実態が番組で出たことで、苦しんでいる長男の思いが世に届けられたこと、そしておそらくしかるべき機関が動くことになるであろうこと。そしてこれもいろいろなニュースサイトで出ているが探偵せいやの対応が非常に誠実だったこと。長男の思いをしっかり受け止め、出演者としてできる限りのことをせいいっぱいやっていたように見える。なにより帰り際のあのやるせない顔がすべてを物語っている。