この保険、古いタイプですから・・・ | .

ファイナンシャルプランナー國松 典子です


先日のご相談者様(女性)は、生命保険の見直し(セカンドオピニオン相談)のご相談でした。


これまでに保険会社の担当が変わったと、何人もあいさつに来られて、

そのたびに新たなプランの提案書を持参されているとのこと。


今回のご相談内容は、(保険会社)担当の勧める保険に変更してよいものかどうか、

というご相談でした。


その保険担当者がおっしゃるには

「今の保険のタイプは古いタイプなので、新しいタイプに変えた方がよい」

と言われたそうです。


ご相談者様は、

『今までの保障よりも、新しい方がよいのでしょうか?

「古い」=悪い内容、と聞こえてしまって、悩んでいます。』とのこと。


結論を申し上げれば、古い保険であっても、むしろ保障内容がよいものもあります。

言葉のイメージで”古い”という言葉はマイナスイメージになってしまいますね。


そのままヒアリングを進めていきますと、

ご相談者様は、つい最近婦人科系の病気を患われて

入院・手術をされ給付金請求したばかり、とか。


その給付請求手続きを担当された新任者が、この”新しい”プランを提示しているそうです。


ご相談者様が給付を受けた病気は、今後再発もありうると医師から言われているそうで

今回保険をきちんと考えようと思ったのは、病気を患ったので保障をきちんとしたい、

というニーズでした。


このまま新規提案保険に加入した場合、既往症扱いとなり保障対象外(部位不担保)

となる可能性があるので、新プランに変更しても、今回の病気でもきちんと給付が受けられるのか

確認が必要です。

そもそも入院・手術直後は、他保険会社へ申込では引受延期となる場合は多いです。


保険会社のシステムで、給付履歴があればプラン設計途中でエラーがでるかもしれず、

そのまま問題なく設計種類が印刷できているということは、もしかすると

場合によってはコンバージョン(医師の診査・告知なしで、その時の健康状態を問わず、

保険種類・期間の変更ができる)できるかもしれない、と説明しますと


今回の担当者は新人の方だそうで、質問してもよくわからないようだ、とのこと。


提案内容は資料を拝見しますと、従来の手術給付よりも幅が広くなっている、

いわゆる公的保険制度手術も対象、となっているものでしたが

ご相談者様の必要としている給付内容は、現在の保障でも満たしています。


何よりも既加入保険は10年前に加入されていて、保険年齢が若かったので

割安な保険料で保障を得られていますが、今回プランはどうしても年齢分保険料は高くなります。



ご相談者様には、以下の2点をお伝えしました。


(1)新プランに変更しても、今回の病気でもきちんと給付が受けられるのか?

受けられるとしたら、死亡保障は最少金額にして医療保障金額を充実させた

プランを提示してほしい、と担当者に伝えていただくこと。


(2)また新プランでは、やはり給付制限がされるようであれば

現在の保険を「医療特約の保障金額をそのまま維持しつつ、死亡保障を最低限度まで

下げて減額プランを提示してほしい」


後日報告がありましたが、新任担当者は(2)プランの書類のみを持参されたそうです。

・・・ということは、何も知らずに新プランで手続きを進めてしまっていたら

相談者様が最も必要としている婦人科系での給付が受けられない事態に

なっていたのかもしれません・・・。

(ただ告知や、条件承諾、という手順もありますので、その事態は防ぐことが

できるかもしれませんが・・)


セカンドオピニオン相談を受けられたことで、

もともとあった保障が無くなってしまった、という事態を

未然に防ぐことができたのであれば幸いです。




弊社では現在提案されている保険内容を中立的な立場で検証する

セカンドオピニオン相談を承っております。

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