毎年、入学したての高校1年生を対象に
カウンセリング講話を行っています。
今年度は3校で実施させていただきました。
ここ数年、太田肇先生の
『承認欲求』を引用しています。
太田先生によれば日本には
「すごい人」と「できる人」という
2つの評価基準があるそうです。
「すごい人」とは
何か発明をしたり
金メダルを獲るような
偉業を成し遂げる人
一方、「できる人」は
和を尊び、秩序を守り、
場を乱さない人のこと
講話では生徒さん達に
では、あなたは
中学時代、
どちらでしたか?
と問いかけることにしています。
まあ、たいていの生徒さんは
「できる人」寄りなんです。
小・中学校の9年間が
受け身の教育なんだから
そうなるのが当然です。
ところが
勤務校の新入生講演で
後ろで控えていた学年の先生を
ふと思いつきで当ててみたら
僕はー、
すごい人
でした!
わたしがすかさず
うざッ!
と、答えて笑いに変えましたけど
空気読みすぎたのか
読めなかったのか
どっちかわかりませんけども
今日びの教員様は
アドリブに弱いな…
内申点を重視する評価基準では
ただ従順であることだけが取り柄の
生徒さんが高く評価されます。
これが実は大きな落とし穴。
なぜなら今の高校では
入試の難易度に関わらず
生徒は自ら発信する力を
期待されるからです。
「探究」とか
「探究」とか
「探究」とか
お父さんお母さんの頃には
存在なかった科目や活動が
今は目白押しなんですよー。
ざっくり知りたい人はこちらをどうぞ
毎日休まず学校に通い
ほかの子の邪魔もせず
じっと授業を
受けていただけの子は
高校に入ると大きな壁に
ぶつかってしまうのです。
これは完全に
不登校の弊害だと
思いますけど
学校には
来ているから
(行ってるから)
大丈夫
で済まされている
問題や課題が山積み
なんですよね。
学校にさえ
来ていれば
(行っていれば)
問題がない
とみなすことの危険性は
もっと喧伝されても
よいのではないのかしら。