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​不登校支援を始めて26年
5歳の時から
やってます
パー
(ここ、笑うとこです)

星プロの不登校児とは?




愛する家族のために
何かできることはないか
と考えたとき



わたしたちはつい一生懸命に
なりすぎてしまうことがあります。






しかし、その気持ちが
知らず知らずのうちに
相手を追い詰めてしまう
ことがあるのです。



今回は、家族の感情表出(EE)
メンタルヘルスに与える影響について
考えてみましょう。



   




先日の記事で
精神科マンガ『Shrink』に載っていた
家族の感情表出(Expressed emotion)
について少し触れてみました。







家族の高い感情表出とは
(High expressed emotion:高EE)



家族が相手に対して
感情を強く表現すること


を指します。








例えば、こんな場面が
思い当たりませんか?




  • 「どうしてこんなこともできないの?」とイライラした口調で言ってしまう

  • 「あなたが心配で眠れないわ」と不安を押し付ける

  • 「頑張りなさい」と過剰な期待をかける




これらはすべて、高EEの一部です。



家族が心配や愛情から
発する言葉であっても、
相手にはプレッシャーや
ストレスとなってしまう
ことがあります。



   




隠していた自傷行為が
家族に知られてしまった
高校生がいました。



母親がもうこんなことしないで
と泣きながら訴えたそうです。



今の子どもたちは
親不孝をすることに対して
罪悪感を抱きやすい
傾向があります。




叱られなくて済んだとはならないのです。



親を泣かせてしまうような
自分はだめなのだとさらに
追い打ちをかけてしまいます。



高EEの家庭ではこのように
当事者が自分自身を否定し、
孤立感を深めることが
少なくありません。



その結果、症状の悪化や、
治療への意欲が低下してしまう
ことがあるのです。



   




では、どうすれば家族として
サポートできるのでしょうか?




  • 批判を減らし、相手の努力を認める
    たとえば「まだできていないんだね」ではなく、「今日は少しでも頑張ってみたんだね」と、相手の小さな前進を見つけることから始めましょう。

  • 静かに見守ることの大切さ
    無理にアドバイスをしようとするのではなく、そばにいるだけでも相手は安心します。「何かあったらいつでも話してね」と伝えるだけで、心の負担を軽くできます。




高EEは愛情や善意ゆえに
生まれるものです。



しかし、その愛情を少しだけ
別の形で伝えることで、
家族は当事者にとって
より大きな支えとなります。



ほんの少しの意識の変化が
相手にとっては
大きな安心感につながるのです。



CRAFT(クラフト)と呼ばれる
問題を持った当事者に対して
家族がどのようにかかわればよいか
支援するプログラムがあります




ご家族向け