ちょうど退職するちょっと前の3月25日

今から5年前のこの日

脳動脈瘤のクリッピング手術をしました。

 

手術って、ベッドにのって運ばれると思っていたら

娘や夫に「行ってくるね」と伝えて

歩いて、手術室のドアを開けました。

変な感じでした。

 

名前を言って、あれよあれよという間に

いろんな器具がつけられて

主治医の先生が、「大丈夫だよ」って

肩を叩いて下さったことを

今でもはっきり覚えています。

 

手術中は

ずっと眠り続けているので、

自分の中に何が起こっているのか

まったくわかりません。

 

でも、目が覚めたときの

それから1昼夜

はきけと、頭痛と、今までに感じたことのない辛い痛みに

耐えて、耐えて

いや、耐えきれずに、

からだをどこにどうしていいのかもわからず

うなされていたことは、

二度と味わいたくない経験として残っています。

 

2024年の2月の造影剤を入れた検査では

「異常はないので、次の造影剤は5年後です」と

新しくきた主治医に言われました。

そして、「4ミリで手術したのですね。」

とおっしゃったので、

「いつ、破裂するか心配だったので」と言えば、

「4ミリはそう破裂しませんけどね」って

言われて、

「・・・・・・・・」

どれほどの覚悟をして、手術をしたのか、

その経緯も気持ちも知らずに

よくそんな簡単に言ってくださったものだと

初めて出会った先生にムッと思ってしまいました。

 

どうであれ、

あの時、前の主治医の先生にたくさんの気持ちを聞いてもらって

そして、決断をして

手術にふみきったのに。

やっぱり、手術をしてくださった先生でないと

わかってもらえないと

悲しくなりました。

 

5年が過ぎて

何の問題もなく、

おでこがへっこんでいるだけで

生活できているから

私は、私の決断でよかったのだと思っています。

 

5年間を無事に生きています。