これ、なんちゃって[肉吸い]
食べたことないから想像して作るしかなかった。
一昨日、大阪に行ったは、先に家に帰る私を駅まで見送ってくれたあと、まだ約束の時間に余裕があったから、と、思い立って吉本新喜劇を観たそうで、そのとき、近くにある老舗のうどん屋「千とせ」を思い出したらしく………きょうになって話してくれた。
「スーパーで売ってる鍋焼きうどんで俺が美味しいって言ってた『千とせの肉うどん』ってあったじゃん?あの店ってさぁ、吉本の近くに今もあるんだよね。それで、そこは肉吸いっていうのがあってね。」
「肉すい? なに、それ?初めて聞いた。食べたことないな」
「うん、それさぁ、昔、花紀京が店のおやじに『肉うどんのうどん抜きを作ってくれへんか』って頼んだのが始まりらしいんだよね。それが美味しくて、定番のメニューにしよう、ってことになって、じゃ、名前は?ってことになり肉の吸い物ってことで『肉吸い』ってなったんだって。……
あー、肉吸いが食べたくなって来たー」
「え? だから、それってどんなやつよ?」
「いつも作ってくれる関西風肉うどんのうどんのないやつじゃん」
「じゃ、玉ねぎと牛肉なのね」
「いや、玉ねぎでは甘くなるから、白ネギにして。それに、卵を落としてもらおうかな」
…………
じゃ、想像しながら作ってみます。
材料ってこんな感じ?
いつもは、玉ねぎを、つゆにいれて、
くたくたになるまで煮込んでから牛肉をいれてたわけだからー、
こんな感じでネギでやればいいってこと?
一応、肉うどんの時みたいに
水100ccとだしの素少々、
醤油大さじ4. 砂糖大さじ2.
みりん小さじ4を小鍋に入れて
玉ねぎのつもりで斜め切りのネギを入れた
ネギがくたくたになってきたから
牛肉をいれて、と。
これでいいはずだよね。
うどんのつゆも、作らねば、だよね?
別の小鍋に水600cc
だしの素 少々
めんつゆ 100cc
薄口しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1.5 入れて………
ぐつぐつ行って来たところへ、
さっきのネギと肉を入れて完成だ。
リクエスト通り、卵を落としたよ。
はい。どーぞ。
「こんな感じ?……ボナペティ」
「おー、これこれ。肉吸いだ」
「でも、もうちょっとだけ気持ち、味が薄いのがいいかな」
「なるほどね。わたしも、そうじゃないかな、って思ったよ。またリベンジさせて!」……つかさぁ……本物をたべさせてーや