春分の日です。
色々な節目の日、とも言われています
本日放送の番組について話させてください。
震災8年となりましたが、東日本大震災では宮城だけでまだ1200人以上が行方不明となっている現実があります。
住民93人が犠牲となった気仙沼市杉ノ下地区で、行方不明となった奥様の帰りを待ち続けた1人の男性を8年間 追ったドキュメンタリーが 本日放送されます。
震災後、行方不明だった最愛の奥様への思いを胸に 紆余曲折しながら復興へと歩んできた男性の姿を通し、8年を迎えた被災地の今を描いているドキュメンタリーです。
東北放送(TBC)さんは、震災発生直後からこの男性(佐藤信行さん68歳)を継続取材してきたそうです。
行方不明になられている方々の捜索活動は、時間が経つほどに困難となっている現実がある中、奥様との再会を果たされた佐藤さん。
がれきを前に立ち尽くす姿、自ら捜索にあたる姿、イチゴ栽培再開を果たした喜び、集団移転を目指しながら実現できずに抱えた葛藤…。
その胸中にはいつも最愛の奥様 才子さんへの思いが感じ取られ、ナレーションを入れさせていただいていても 胸にこみ上げてくるものをおさえることが困難でした。
様々な紆余曲折の末に、佐藤さんがどんな思いで“再会”を迎えられたのか、
再会を経てこれからをどう歩んでいこうとされているのか。
佐藤さんに継続取材を続けてきたTBCさんにしか描けない“8年”を番組化したものです。
この番組は、本当に皆様に見ていただきたい、と感じています。
TBC報道特別番組
3月21日(木)14:49~15:44
『再会~震災8年 故郷・杉ノ下に生きる』
映る地域は限られていますが、
このドキュメンタリーは、震災を知らない世代にも見ていただきたい、そして今後も伝えていくべきものだと思う番組でしたので、なにかの形で、全国に放送されることを希望しています。