昨日井上選手とネリ選手の試合がありましたね。
試合の感想です。
1Rにネリ選手の左フックが井上選手をとらえてダウンを先制奪取。
この時井上選手がパンチを受けたあとに右を振っていましたので、右フックの出だしを取られたのかな~と思いました。
ダウンしたものの、井上選手は冷静に対処して追撃させませんでした。
ダウンしたら精神的に追い詰められて、焦ってしまいそうなのにすごい精神力だなと思いました。
2R、今度は逆に井上選手が左のショートフックでダウンを奪い返します。
かなり接近した状態での左フックでしたが、ものすごくコンパクトに振りぬいていて、あんなにコンパクトなパンチでもダウンをとれるんだなと感動しました。
5R、井上選手がさらにダウンを奪取。またしても左のショートでダウンを奪いました。
6R、井上選手の右でネリ選手が完全にダウン。レフェリーが止めて試合終了。テレビ越しに見ていても「ヤバイ倒れ方」とわかるほどのダウンでした。
いや、すごい試合でしたね。
ネリ選手は過去の素行で問題児扱いされていますし、実際に当時は「なんてやつだ」と思ってました。
今回の試合ではダーティーなプレイをせず、あの井上選手からダウンを奪うという快挙ともいえる動きを見せました。
今回の試合で何度も見られた光景ですが、井上選手の足使いがすごい。
ボディアッパーを入れたあと、即座にネリ選手が打ち返すのですが当たらない。
それも完全に距離を外して空振りさせている。
ボディアッパーが当たる距離から、相手のパンチが当たらない距離までの移動速度がすさまじい速さでした。
コーナーに詰められた時も、ネリ選手にパンチを打ち込み、打ち返されたパンチを空振りさせる。
足が使えない場所でもとんでもないボディコントロールでした。
見ていて、なんでこの状況でパンチが当たらないんだろう?と頭をひねってしまいました。
今更ながらの、ボクシングのわからない僕ですが、本当に足の使い方と体の使い方がすごいんだろうなと感じました。
1回目、2回目のダウンを取った場面も本当に小さく、コンパクトな左のパンチで倒しているのが鳥肌ものでした。