「こちらのブログでは、他人の能力をコピーする系のタイプがあまり評価されていないですね。
私もコピー系能力は好きではありませんが、なぜ強くないと言えるのかがわかりません。
わかりやすく説明していただけないでしょうか?
格闘技や武道は好きなので、それで説明していただけるとありがたいです」
コピー系能力は、仮面ライダー言えばディケイドやジオウがそうですね。
ディケイド以降、いろんな仮面ライダーが歴代ライダーの形態を模写していましたから、彼らだけの能力というわけではありませんね。
では、なぜ評価が低いのかを説明します。
「コピー能力」
便宜上コピー能力と書きますが実際はそれぞれ名称が違います。ディケイドはカメンライドだし、ジオウはアーマーでしたね。
さて、彼らの能力に共通しているのは、コピー元になる仮面ライダーの特殊能力を使えるようになること。
例えば高速行動のできるカブトを模倣したら、自分も高速行動ができるようになる。と言う感じです。
ディケイドの場合はベルトをのぞいて姿もそっくりそのまま。初期HPには身体性能も同じになると書かれていました(後に削除されました)。
ジオウの場合は少し違い、コピーもととなる仮面ライダーの姿を取り入れた意匠のアーマーが発生して、コピー元の仮面ライダーのもつ特殊能力を使えるようになる。身体性能はコピー元となるライダーよりも強い場合が多く、なにかにつけて強化されている節はありました。
両者に言えるのは、コピー元となる仮面ライダーの冠番組時とは違った解釈だったり、設定が変わっていたりして、あくまで変わった設定に基づいた能力を発揮していた。ということです。
例えばディケイドが緑のクウガに変身すると「クウガ、ペガサス!」と掛け声が発生する。しかし、本家クウガはシリーズを通して「ペガサス」という呼称はなく、あくまで番組設定でしか出てきていない名称でした。
また、変身は30秒しか維持できないという設定もなく、長々と戦っていました。
このように、原点となる「本家の〇〇」とは若干違った設定で使われることが特徴でした。
ただ、ジオウのように能力が底上げされていたり、本家にはない便利な技が増えていたりと、改変されることが悪いことではないという見方もできます。
「なぜ評価が低いのか?」
全部がそう。とは言いませんが、これは強いな。と思えるような使い方をしていないからです。
確かにカメンライドしたりアーマーを使うことで、今までとは違った能力を発揮できるようになります。
しかし、ほとんどがそれだけで終わってしまってます。
これでは、できることが増えただけで終わってしまいます。
ほんの一部を除くと、コピー元の本家の持つ良いところを全く生かしていないから良い評価に繋がりにくいのです。
逆に言うと、当ブログでなければ高い評価が得られると思います。
当ブログは検証する際に当人の性格や戦い方を参考にするため、それらを無視して検証するのであれば高い評価に繋がりやすいと思います。
「説明すると?」
現代格闘技で説明ということで、ここでは無名のプロボクサーを使います。名前はナナシとします。
ナナシは身体能力、パンチ力、攻撃技術は一般的なプロ選手レベル。防御技術には若干のクセがあり、攻め込まれると守りに入り、そのまま押し切られる展開が多い選手です。
そんな彼が、ある日「手合わせしたボクサーの得意技をコピーする能力」を手に入れました。
さっそく軽量級世界最強の呼び声高い、井上尚也選手と手合わせしました。
井上選手の得意な左フック、ボディ打ち、ノーモーションの右ストレートをコピーしました。
ですが、基本的技術はナナシのままです。
世界最強の左フックであろうが、使いどころが悪ければ、結局ただの左フックです。
井上選手の左フックは、井上選手が使うから「世界最強の左フック」になりえるのです。
たとえば井上選手は、ワンツーのワンをスリッピングアウェーで逸らし、相手のガードの隙間に左フックを叩き込んでダウンさせる技術を持っています。これは井上選手が幼い頃より積み上げた経験、勘、そして猛烈な練習によって身に着けた技術なのです。
しかし、ナナシはそんな技術を持っていません。だから、どんなに切れ味鋭いフックを持っていても、それはただの左フックなのです。プロなので弱いわけではありません、しかし、他人の持つ得意技をコピーしても結局使う人間の技術が高くならない限り、技が増えた。程度の強化でしかないわけです。
「実際どうか?」
ディケイドやジオウが歴代ライダーの能力を使う時どうか?
正直なところ「出しましたよ」程度の演出で終わってると感じることが多いです。
しかし、ごくまれにディケイドブレイドのように、本家よりも上手にカードを使っていることもあります。
当ブログでもカードの使い方はブレイドより上手い。と評価していたはずです。
それを考慮に入れたとしても、カメンライドしたからと言ってブレイドのように融合係数が上がるわけではないし、武器も持たずに格上のアンデッドを撃破する底力の強さや、友のために自分がアンデッドになってしまう恐怖心を乗り越える精神の強さが身につくわけでもありません。
結局のところ、コピー元と同じ能力を発揮できたとしても、当人の性格、閃き、技術などは身につくわけではないので、能力が使えるようになった=コピー元と同じ強さになった。とは言えないと考えるわけです。
そして、普段の戦闘技術から考えると、手数が増えた≠大幅強化 と考えるわけです。
「まとめ」
最近の流行りでは、能力の数=強さ のような風潮があるのは知っています。
ですが、当ブログではちょっと違う考え方なのであまり評価が上がりません。そこは見る人の数だけ考え方がある。ということです。正直なところ、通常状態で戦闘が上手くない人間が、急にたくさんの能力を手に入れたらどうなるか?
僕なら「自滅する」と答えます。
できることが多くなりすぎ、選択肢を絞れず、使い慣れていない能力を持て余して普段よりも動きが悪くなる。と考えているわけですね。
例えば、普段火炎放射なんてしたことない人間が、戦闘中いきなり火炎放射できるようになったら「どう使うか?」わからなくなるでしょう。
普段銃を撃ったことない人が、戦場でいきなりハンドガンとマシンガンとライフルとロケットランチャー渡されて上手く使えるか?
普段料理したことない人が、めちゃくちゃ切れる果物ナイフ、万能包丁、牛刀、出刃包丁、オーブンレンジ、ピザ窯を渡されて一日レストランのシェフになれるのか?
もちろん経験を積み重ねて上手く使えるようになれば強力なアシストとして機能するでしょう。
以上コピー能力でした。