先日、僕の中学時代の同級生が書いた小説のキャラクターを紹介したところ、妙に反響がありまして依頼がきました。

 

「キャラが現代のヒーローに対するカウンターのような存在なのが気になる。本当に30年も前に作られたのか?」

「サラっとでいいので、どんな敵と、どんな戦いを演じたのか紹介してください」

「おともの犬と猫が気になります。紹介してください」

 

などなど、久しぶりに友人に連絡して許可を得たので紹介します。

 

「まるで現代のヒーローに対するカウンター」

確かに、最近は特殊能力全盛ですものね。

宙太のような特異体質を持っていると、まるで現代のヒーローやヴィランと呼ばれる者を倒すために生まれたように見えます。

ただ、一つ間違っていることがあります。

それは、今流行っている異世界や特殊能力てんこもりのヒーローなどは、30年前からその片鱗が普通にあったということ。

小説を書いた友人は「甲賀忍法帖」が大好きでしたし、「バンパイアハンターD」「魔界都市」「松谷みよ子の昔々」等、とにかく読み物が好きでした。それだけではなくファイナルファンタジーやドラクエと言ったRPGも大好き。

当時FF5が発売されていましたが、このゲームは異なる世界を行ったり来たりするゲームでした。ドラクエ5も妖精界や魔界などを行ったり来たりします。

今のようにインターネットで世界とは繋がれないので知る人ぞ知るでしたが、ちょっと読み物が好きな人ならマイナーな作品でもありませんでしたので、中学生の創作意欲を刺激するには十分な環境だったでしょう。

ちなみに僕も当時は小説が好きで「ロードス島戦記」「ソードワールド」などのTRPGや、「ゾンビハンター」「聖刻の書シリーズ」のようなファンタジー小説、「アウトランダーズ」のようなSF漫画も大好きでよく読んでいました。

なので、宙太達のキャラ設定に関しては、たまたまそうなっているだけです。

 

 

「お供の犬と猫」

お供と言うか、宙太と同時に生まれた妖怪なんです。

 

「栗(犬)」

見た目は真っ白な毛皮の柴犬です。「白の妖力」という能力を持っています。

宙太の武器、防具に変化する力を持ちます。

 

「小豆(猫)」

真っ黒な毛皮の猫です。「黒の妖力」という能力を持っています。

宙太の武器、防具に変化する力を持ちます。

 

 

「栗と小豆の能力」

ついでなので、二人の能力を紹介します。

「白の妖力」

1.小さな光の玉を作り出す。照明に使ったり、閃光を発して目くらましに使える。

2.レーザービームを打ち出す。高出力のレーザーを発射できます。

3.光の剣、盾、鎧を作り出す。盾は相手の攻撃を一回だけ完全に防ぐことができ、防ぐと消えます。防いだ攻撃のダメージを相手に返すことができます。ただしカウンターにしか使えません。鎧は相手の攻撃を防ぎ続け、許容量を超えると消滅し、許容量を超えたダメージは消せません。

4.体を光に変換して移動できる。

5.光の化身となり戦う。

 

「黒の妖力」

1.小さな闇を作り出す。直径数mほどの範囲を完全な闇にすることができる。

2.黒い光の弾丸を打ち出す。掌ほどの大きさの黒い光球を作り出して相手にぶつける。追尾機能あり。当たると体力が削られる。

3.黒い光の剣、盾、鎧を作り出す。白の妖力と詳細は同じ。

4.体を黒い霧に変換する。

5.闇の化身になって戦う。

 

どちらの妖力も一度使うごとに消費MPのようなものがあって、0になると回復するまで使えません。

こういう部分はゲームの影響を受けているのかなと思います。

栗は吠えることで邪悪な気を祓う力を持っています。例えば、悪霊や肉体を持たない生命体を吠えるだけで消滅させます。

小豆は思念、電波操作とソナーによる索敵能力を持っています。どんなに離れた場所からでも目的となる者を見つけ出せます。

 

 

「どんな敵と戦った?」

・宙食い

文字通り宇宙を食べる怪物。いくつもの宇宙を食べて破壊してきたが、宙太に倒される。

宇宙を食べるのだから、宇宙よりデカイです。宙太達が始めに倒すのがこの怪物です。全身全霊を込めた一撃で核を砕いた。そうです。どうやって倒されたかは触れられていません。

 

・侵略者1:アーミーキング

宙太の世界は1990年くらいの京都だと思ってください。

そこに「異界の門」が開き、別世界の軍隊が攻め込んできます。光学兵器が標準装備されていて、雑兵が高出力レーザーをうちまくるようなレベルです。映画アベンジャーズのチタウリを想像してもらうと一番わかりやすいです。

司令官の首を剣で斬り落とし、残った雑兵は全て栗と小豆が始末しました(レーザーで焼き払った)。

 

・侵略者2:魔法使い

別の世界の魔王を名乗る敵です。

見た目は黒い甲冑を着込んだ騎士。時間を止める、進める、戻す、あらゆる時間に関する攻撃方法を持っています。また、様々な攻撃魔法、防御魔法などを使えます。一人で世界を滅ぼせるほどの魔法使いですが、時間を操作する能力や魔法は宙太達に効果がない。高速戦闘で宙太を倒そうとしますが、自慢の高速移動にカウンターを合わされ、なすすべなく首を切り落とされました。使役獣を山ほど召喚していましたが、これも全て栗と小豆に駆逐されました。

 

・侵略者3:ロボット兵団

機械の世界から来たロボットの兵隊です。

核爆弾程度ではビクともしない装甲と、星を破壊するほどの兵器を常備している兵団ですが、小豆の能力で電子頭脳を破壊されてしまい、何もできずに全滅。

 

・侵略者4:全知全能の神

自分を全知全能の神と呼び、その通り、現在、過去、未来に同時に存在してあらゆる事象を把握していました。無限に分裂することもでき、一瞬にして前後左右上下から攻撃をしかけられます。

身体能力も凄まじく、光の速さで動き回って攻撃してきます。

しかし、光速で動き回ろうと宙太の目には普通に見えるので、分裂した分身全てにカウンターを叩き込まれて倒される。侵略の意思が災いし、栗の咆哮によって現在、過去、未来全ての存在をかき消されてしまいました。

 

・侵略者5:創造主

実体を持たない。別世界を創造、破壊できる神のような存在。

自分の作った世界に影響を与えることを懸念して、宙太達をその根源とみなしこの世界を破壊しようとする。

この世のあらゆる現象を引き起こし、世界の想像、破壊も意のまま。世界を破壊しようとした瞬間、小豆にその思惑を察知されて

栗の咆哮でダメージを受け、反撃を行うものの世界を破壊するほどの攻撃力は宙太には通用せず、純粋な技術で圧倒され最後は栗と小豆の力を宿した剣で切り裂かれ消滅する。

 

・格闘技ジムの人

宙太が通う格闘技ジムの先輩。

世界レベルのサブミッション、グラウンドテクニックを持つプロ格闘家。

目覚めた頃の宙太の素質を見抜き、彼を育てる。スパーリングで宙太を圧倒する。

 

 

「まとめ」

友人の書いた小説に登場した人物を紹介しました。

どんな敵と戦ったかな?と思い出すと、中二病全開の敵が出ていましたね。

スタートレックや超人ロック、SPRIGANやスペースコブラなどの影響が見られます。サイボーグ009やガンダム等も大好きなせいか、けっこうロボットみたいなSFチックな設定も出てきていました。

仮面ライダーBlackの創世王みたいな「宇宙の支配者」みたいなのも出てきています。人造の神のようなキャラが出てきていたアニメからも影響を受けているみたいですね。

以上、中学生の書いた小説でした。