今回は大人気RPG「ドラゴンクエスト」の考察です。
「ドラクエ3の勇者一行がアレフガルドに留まり、子孫が竜王と戦ったけど、明らかにドラクエ1の勇者弱くなってるよね?
ベギラマが最強呪文だなんて、劣化もいいところだと思うのですが、どう思いますか?」
厳しい!
ひじょうに厳しいお言葉ですね。
実際にはシリーズ最初の主人公が、シリーズ三作目の主人公よりできることが少ないのは当たり前なのですが、そこを強引に考察してみました。
「ドラゴンクエストの主人公とは?」
僕もうろ覚えなので、間違っているかもしれませんがご容赦を。
勇者ロトの血を引く主人公。誘拐されたラダトームの姫を救うこと。そして竜王を倒すために旅に出る若者。
最初は素手で、カニ歩き。武器を持ったらグラフィックも剣を持つという小ネタもあり。
最高レベルは30で、あらゆるモンスターと1対1で戦い抜く猛者。
剣だけでなく魔法も得意で、攻撃魔法、回復魔法、支援魔法まで使いこなす。
「初代ドラクエの魔法」
ホイミ、ギラなどの戦闘用魔法から、レミーラやルーラなどの支援魔法まで色々あります。
回復魔法はホイミ、ベホイミ。攻撃魔法はギラ、ベギラマがある。他には移動用魔法のリーラ、リレミト、トヘロス、レミーラがある。敵の魔法を封じるマホトーン、眠らせるラリホーもあります。
「劣化したか?」
初代ドラクエのラスボスは竜王。HPは130だったと思います。LV30の主人公で素手で攻撃した時に与えるダメージは15~20くらいでした。最強のロトの剣で攻撃したら20~40くらいは当たったと思います。そしてベギラマが効けば60くらいのダメージ。
確かに、このダメージは最新作のドラクエ11で考えると、LV10~15くらいの主人公の強さかな?と思います。装備品や習得したスキルによっては、もっと低いレベルでも到達できるか?
最強魔法のベギラマだって、ドラクエ3の魔法使いならLV15くらいで覚えた記憶があります。僧侶ならベホイミをLV13くらいか?それくらいだった気がしますね。
ドラクエ1の主人公はベホイミが17、ベギラマは20くらいだったかな?
こうやって並べてみると、確かに見劣りします。
「本当に劣化したのか?」
ですが、待ってください。
まずゲームとしての容量や技術を一切考えずに、状況だけで考えてみます。
すなわち、相手は魔王(真のボス)。戦ってるのは一人。
最高レベルまで上げた主人公は、素手で竜王のHPを1/10~1/6くらい削ります。一撃で。ベギラマに至っては半分近くもっていきます。ロトの剣ありなら、1/4くらいのダメージも狙えます。
これすごくないですか?
ご先祖の倒したゾーマはHPが4400。勇者が素手でゾーマに300~400ものダメージを与えるってことです。無理です。会心の一撃でも無理です。ダメージ魔法で言えば2000くらいのダメージ。メラゾーマ10発分です。
すごくないですか?
最新のドラクエ11で言えば、ニズゼルファに素手で1000くらい。魔法で5000くらいのダメージを与えるのと同じと考えると、劣化どころか、とんでもない強さだと思います。
「なぜ劣化したのか?」
とりあえず劣化したんだとしましょう(本当は全然劣化してないけど)。
まず呪文。
ギラ、ベギラマしかありません。これはドラクエ3の勇者が覚える魔法です。そして、僕の記憶が間違ってるのかもしれませんが、確かドラクエ1のベギラマは雷の魔法だったと記憶しております。チラリと見た説明書にそう書いてあったような・・・。
そう考えると、ドラクエの主人公は回復魔法、攻撃魔法(火と雷)を使い、サポート魔法まで使いこなす。
攻撃すればラスボスのHPを素手の一撃で10%以上削りとる(テンションため、バイキルトその他サポート魔法なしで)。
全然劣化してない。
また、使える魔法が少ない件に関しては、彼が専門の魔法使いではないからだと思います。どちらかと言うと戦士系。戦士寄りの魔法戦士に近いのではないでしょうか。
先祖には専門職の魔法使いや賢者の仲間。子孫も回復役と攻撃魔法役がそれぞれ存在した。彼が専門職ではないとすれば合点がいきます。
「まとめ」
ドラクエ1の主人公は劣化したのか?
僕の考えでは、ゲームシステムや当時のハードの問題を除けば全然劣化してないどころか、むしろ凶悪なほど強い。
そもそも小細工なしのガチ戦闘でラスボスと1対1で戦って勝てる主人公って何人いるだろう?と考えると、やはり強いと感じました。