「マイナーキャラでオーマジオウに勝てるキャラを紹介してほしいです。

 マイナーであればあるほどいいですので、どんなキャラか教えてください」

 

 

オーマジオウに勝てるかどうかはわかりませんが、一人推薦しましょう。

マイナーどころか、おそらく僕を含めて数人しか知らないキャラです。

なぜかと言うと、僕の友人が書いた小説の登場人物だからです。

 

「宙を食う化け物を退治する太子」

身長:160cmくらい

体重:55kgくらい

特殊能力なし

 

これがそのキャラです。名前が長いのはワケがあります。

この作品は、度重なる侵略を受ける、ある星の話です。

地球と極めて似た環境で、同じような名称の都市がありますがフィクションです。

冒頭で、この星が存在する宇宙を食う化け物が登場し、このキャラがその化け物を退治します。

戦いによって化け物は退治され、このキャラも疲れてしまって長い眠りにつきます。

そして西暦2000年、彼は目覚め主人公に出会い、再び世のために戦う。という小説です。

 

このキャラは数億年前に生まれた妖怪です。宇宙を食う化け物の存在に気づいた星の住民の願いによって生まれます。

長い名前は、この化け物を退治する戦士。という意味です。

後の世で目覚めた時、「宙太」と命名されますので、ここでは宙太と呼びます。

 

 

「特殊能力なし」

彼には特別な能力はありません。少々身体能力が強い程度です。

ただし、極めて特殊な体質をもっています。

それは「この世の理の外側に立つ」という体質です。これはどんな特殊能力で攻撃されても、宙太の常識を超える影響を受けないという特殊体質です。核爆弾が爆発しても「あつい」くらいの影響しか受けない。洗脳もされない、ビームは「まぶしい」くらい。毒も効果を発揮しないし、光速で攻撃しても宙太の目には普通の速度に見えるし、カウンターを合わせることもできる。

宇宙を食べるでかさの怪物も「殺せる」と思うから倒してしまうし、「効く」と思うからダメージも通る。

どんな攻撃も防御も全てが宙太の常識を逸脱できないようになります。とんでもない怪力で殴られても「いて」くらいですみます。

しかし、無敵というわけではないので、宙太よりも高い戦闘の技術を持っていれば宙太に勝つことはできます(宙太は努力家なので現代にきてからは格闘技の道場に通って技を磨いています)。

ちなみに宙太には犬と猫の友達がいます。この犬と猫も妖怪で、犬は白の力、猫は黒の力という特殊能力持ちです。それぞれが宙太の武器と防具に変化する他、様々な現象を引き起こしサポートします。

 

 

「どんな話?」

まるで中二病のようなキャラ設定だと思うでしょう。まさに中二の頃に作られた小説なのでその通りです。

当時はSFやファンタジーの小説がはやっていました。ロードオブザリングの元ネタの「指輪物語」などです。

僕の友人は30年も前の当時から異世界系の物語を作るのが好きでした。

豊臣秀吉の城にカメラひとつで取材にいくテレビクルーや、マシンガン片手に関ケ原を闊歩する兵士などが歴史ものが多かったです。その中の一つがこの作品で、宙太が出てくる物語でした。

前述したように宇宙を丸ごと食べてしまう巨大な化け物、原子分解や爆発火球などの魔法を使う魔法使い。レーザービームやビームサーベルを持った宇宙からの侵略者、時間を早めたり戻したり止めたりできる超能力者、空間ごと大陸を吹き飛ばすような特殊能力者も出てきました。

今思えば彼は随分と進んだセンスを持っていたのだなと思います。

 

 

「オーマジオウに勝てる?」

わかりません。

ただ、宙太にはオーマジオウの能力がほぼ通用しません。セパレートサージは効果を発揮しないしビームや剣による攻撃もダメージは軽微。各種ライダーの特殊能力もほぼノーダメージ。時間停止も効かない、クロックアップのような加速攻撃も効果なし。

時空破壊しても死なないし、宇宙空間でも戦えます(そもそも宇宙を食べる怪物と戦うために生まれたから)。

単純な剣技や格闘技術は宙太の方が高いレベルにあるので地力でも勝てない。

逆に宙太の攻撃はただのパンチでもオーマジオウにダメージを与えます。ものすごく拡大解釈して別作品の宙太の能力を奪い獲ったとしても、宙太には特殊能力がない。

オーマジオウに限らず、特殊能力に傾倒したキャラクターとは相性が最悪のキャクターです。

 

 

「最後に」

今回紹介したのは僕の友人が作った小説の登場人物でした。

マイナーもマイナー。世に出てすらいない作品です。

しかし、単純な技術や強さで宙太の常識を上回らない限り絶対勝てない人物という特殊能力キラーなところは、今思えばとんでもなく「今風」なキャラ設定だなと思いました。機会があれば犬と猫の紹介もしたいですね。

フロッピーディスクで保管してたのですが、今ではどこにいったのやらわかりません。惜しいことをしたなと思います。

以上、オーマジオウに「勝てるかもしれない」マイナーキャラクターの紹介でした。