今回の依頼は、オーマジオウのもつ機能「オーマシグナル」についての考察です。
「オーマシグナルは人によって解釈が違う。パワーやスピードだけが相手を上回る派、なにもかもが相手を上回る派がいるけど、ここのブログではどんな扱い?」
オーマジオウは相変わらず根強い考察依頼がありますね。
オーマシグナルについては、過去の記事でもいろいろ書いていました。
今回は、それを踏まえた上で再考察してみましょう。ただし、超全集は持っていないので、公式PHによる解説のみを参考にします。
「オーマシグナルの機能」眉間のポイント
各種センサーから寄せられた情報を統合・分析し、どんな敵であろうとも変身者の力が上回るようシステム歩度を調整する。
このように定義されています。では、オーマシグナルの他のセンサーも見てみましょう。
「トランセンデンスブレード」頭の針2本
長針センサー「トランセンデンスバリオンハンド」は主に時間に関する情報を捉え、敵が攻撃・回避を行うタイミングなどを予測。
短針センサー「トランセンデンスメソンハンド」は主に空間に関する情報を捉え、自身と敵の間合いや射撃攻撃の着弾点などを計測する。
「ソナカウントパッド」膝パット
体の各所に設置され、受けた衝撃や対象物の情報を瞬時に計測し、頭部のオーマシグナルに送る。
このように、オーマジオウには3か所(膝は両方)にセンサーが設置されているようです。
そして、その情報は主に「敵の行動に対する予測」「自分と対象(飛び道具含む)の位置関係」である。
それ以外のセンサーは設置されていないようなので、オーマシグナルはこれらを総合した情報を統括してシステム歩度を調整しているとわかります。
システムの歩度を調整するという文言をそのままの意味で解釈すると、単純にオーマジオウの歩く速度と受け取れます。
つまり、公式HPの文言をそのまま解釈すると、オーマジオウは相手に合わせて自分の動く速度を調整できる。ということになりますね。
面白いのは、「変身者の力が上回る」と書かれているのであって、「相手より強くなる」とも「絶対にジオウが勝つ」とも書かれていないところ。さらに言えば「オーマジオウの力が上回る」のではなく「変身者の力が上回る」ところもポイント。
しかし、私を含めて多くの視聴者は「オーマジオウのパワーやスピード、特殊な能力が強化される」のだと勘違いしてしまいました。
こんなに、相手と自分の時間に触れる設定が書かれているというのに「オーマジオウは強くなる機能がある」という一部分にのみ注目してしまい、他が目に入らなくなってしまったのですね。
考察記事を書いていた身としては、まったくもって恥ずかしい限りです。
ついでと言ってはなんですが、他の項目についても色々見てみたところ「ナノチューブ筋」についての記述に目が留まりました。
ナノチューブ筋はオーマジオウの手足を覆っている人工筋肉です。この筋肉は「装着者の腕を覆う人工筋肉「ナノチューブ筋」を人間が耐え得る限界まで増強し、超高圧拘束具「ゴールドコンプレッションライン」により抑え込むことで超常的な腕力を生み出す。
という設定です。
ここでのポイントは「人間が耐えうる限界まで増強し」という一文。なんと、オーマジオウはすでに限界まで増強されているのです。この記述を踏まえて先ほどのオーマシグナルの考察を行うと以下のような機能なのかな?と考えました。
・オーマシグナルで相手のことを測定する。
・システム歩度を調節することで、変身者の力が相手を上回る
・すでにパワーやスピードは限界まで増強されている
=相手の攻撃を行うタイミングや、相手との距離の取り方、そういう「タイミング」の部分が相手を上回るようになる。
これはあくまで仮説です。
ですが、この機能はすごいです。はっきり言って、今までオーマシグナルは対してすごい機能だと考えていませんでした。しかし、今回導きだした機能が発揮されると、全く戦闘経験のない人間でも強敵相手に互角に立ち回れるくらい強くなります。
格闘技に明るい読者はすでに気づいていると思いますが、タイミングを読む力が高い人間はめちゃくちゃ強い。ジオウ劇中のソウゴは普通の高校生です。
レジスタンスとして戦っていたゲイツやツクヨミに比べても圧倒的に戦闘経験が少ない。
それでも、このオーマシグナルの機能があるだけで強敵相手に一歩も引かない戦いができるようになると考えられます。
「まとめ」
結局のところ設定した人が何を想像して設定した機能なのかわからないので、想像以上のことができません。
が、よくよく設定を読んでみると「こういうものなんんじゃないかな?」と考えることができました。
他のシリーズや、他の作品と比較するのが好きな方や、オーマジオウは最強!と考えている方には物足りない検証結果になったかもしれませんが、僕としてはしっくりくる感じです。
おそらく記事を読んだ99.9%の人は違う意見を持つでしょうが、笑って読んでもらえると本望です。
最後になりますが、今回はセンサーの正確さというものについて一切考慮しない考察をしております。
センサーの測定がどれだけ正確なのかがわからないと、普通は考察なんてできません。
分解能、測定数、偏差、どれだけの距離で、どんな条件で、何をどれだけの時間をかけて測定しているのか?
最低でもそのバラつきがどれくらいあって、どれくらいの再現率があるのか?それがわからないと全く話にならないと言えるでしょう。
だったら、漠然と目の前の相手より強く設定すればよい。となりますが、そうなると「相手の力」の計測値も怪しくなり、結局相手より上回った「つもり」になるだけです。
これらの理由から、当ブログではオーマシグナルを「使えない機能」と認定することの方が多いでしょう。
記事を書く場合、それでは記事がかけないので「身体性能は互角より上」と判定することにしていました。
設定に「測定して調節する」と書かれている以上、そういう部分をしっかり設定できていれば面白い機能なのにな~と感じます。