怪人達の宴 4回目は、最強怪人グランザイラスです。
仮面ライダーBlackRXに登場した怪人で、文字通り最強というにふさわしい強さを見せつけました。
推薦はいませんでしたので、怪人贔屓でみた時にどうすれば倒せるか？という部分で検証したいと思います。
「グランザイラスの特徴」
・11人の仮面ライダーを相手に互角以上に戦う。
・11人の同時攻撃にビクともしない。
・全身を火の玉と化して体当たり。
・火の玉攻撃で、ちょっとした基地を木っ端みじんに破壊。
・腕からビームを発射。
・腕のハサミで何らかのエネルギーを伝達させる攻撃あり。
・火炎弾発射。
・強力な防御力。
劇中での暴れっぷりは凄まじく、火の玉攻撃は一発でロボライダーを変身解除させた(ロボになる前にもくらっているので、一撃とは言えないかもしれない)。
パワー任せの攻撃だけではなく、接近戦でも相手の攻撃を屈伸して回避したり、受けてハサミのカウンターを返すという動きを見せる。ただ、達人のような動きというわけではなく、身体能力を前面に出した、迎撃戦法というところ。
劇中に登場した10人ライダーは、原点と同じ人物と明言はされておらず、身体性能なども明らかになっていないので、ここではあくまでRXを対象にグランザイラスの身体性能を推測する。
RXは必殺のRXパンチの破壊力が、スーパー１のパンチと同等の威力となる。なので、300トンの攻撃では全くビクともしないとしよう。
「グランザイラスの装甲を越えてダメージを与えうるには」
平成シリーズ屈指の身体性能を持つジオウの攻撃力が、324.9トン。これではRXパンチと大差なく、1.2倍の威力のロボパンチでもダメージなしなので、そのままでは全くダメージが通らない。
ジオウの特徴の「自身の力が上回るようになる」が発動すると、グランザイラスよりパワーでは強くなる。が、リボルケインの一撃でも貫通せず、ダメージにもならないところを見ると、それだけではやはりダメージにはなりえないと推測する。
必殺技で攻め込むという手もあるが、ため時間のある必殺技では、グランザイラスもクリンヒットは許してくれないだろう。
そうなると、やはり通常攻撃でグランザイラスを下がらせる効果が期待したいところ。
ジオウの次に身体性能の高いムテキでもこの状況は変わらないが、多段ヒットを伴う必殺キックをヒットさせられれば、グランザイラスにダメージを与えることは可能かもしれない。劇中で数えると、クロノスがムテキから食らった必殺キックは、全部で20HITほどだった。この必殺キックは通常攻撃を合わせることで相殺できる。クロノスも最初の数発に攻撃を合わせて相殺していた。グランザイラスも最初の5発くらいを相殺できたとして、残り15HIT。クロノスが食らった描写から考えると、この一発の威力は通常の攻撃と大差なさそうだった。
そこから考えると、通常攻撃15発が入る程度ではグランザイラスの防御力を抜けないだろう。
身体性能の高い平成主役でも、単純に打撃でグランザイラスの装甲を抜くことはできないと判断した。
「普通じゃない攻撃」
ここからは個人の設定に注目した。本来なら怪人主体の記事なので、劇中でそういう描写がない場合は採用しないのだが、ゴーストとビルドに注目した。
この二人は設定上、相手の体内に直接干渉する打撃を行うことができる。と、すると、体内のメカを破壊されて爆発したグランザイラスにもダメージを与えることが可能と判断できる。
数値上の威力ではオーマジオウやムテキに劣るものの、効果的な打撃でグランザイラスを下がらせることが可能だと考えた。
ただ、実際の劇中ではこの設定を全く生かせていないので、どのように内部へ干渉できるのか全くわからない。あくまで設定上は。というレベル。
「普通じゃない上に強力な攻撃」
さらに体内のメカに干渉と言うと、クウガも怖い存在になる。
超自然発火能力は、体内から相手を焼き殺す能力であり、クウガ自身もこの攻撃によって体内の霊石に致命的なダメージを受けてしまった。
この能力は同じ能力を持つ者でなければダメージを殺すことができず、防ぐ手段がなくなる。しかも瞬時に発動する。
これは正直、グランザイラスを殺すために生まれた能力といっても過言ではない。
「RXと似た性質を持っている場合」
RXは自身を小さくすることでグランザイラスの体内に侵入して、内部メカを破壊した。RXと同じく小さくなれる者ならば体内に侵入できるのではないか？という意見もある。
確かにウィザードのように小さくなれる者はいる。しかし、グランザイラスの体内に侵入できたのは、あくまで的場響子の水の援護があったからであって、単体で体内に侵入できたのか？と言われると、厳しいと思う。なので、ここでは不可とする。
「どのカテゴリーにも入らない攻撃」
仮面ライダー響鬼の音撃。清めの音を体内に打ち込むことで、内部メカを破壊することも可能かもしれない。
また、オーマジオウが使うような念動力も使い方によっては体内メカを破壊できるのではないかと考えられる。実際に使ったわけではないので、あくまで仮定だが、グランザイラスの体内を念動力で破壊することで勝機をつかめるかも。
「総評」
外側からの破壊力で戦った場合、多くの平成シリーズの仮面ライダーは、グランザイラスの装甲を貫通することが難しいと思う。それくらいのインパクトをもった怪人だった。
地球上のあらゆるものを切り裂く剣などもあるが、グランザイラスはそもそも地球外の存在だし。
龍騎がミラーワールドに連れ去る。鎧武がヘルヘイムに連れ去るとか、宇宙の果てに捨ててくるなんてのも一つの手だが、今回の趣旨にあっていない。
ただ、内部破壊へのもろさを同時に描かれているので、ここを攻められる仮面ライダーなら、グランザイラスを攻略することは可能だと思う。今回はゴーストとビルドを推薦したが、他にも同様の効果を持ったライダーがいるかもしれない。
特にクウガの発火は強力で、劇中でもしっかり体内を破壊された影響(アマダムの器質変化など)が出ており、内部メカの破壊～爆破まで完遂できるだろう。また、爆心地にいても大丈夫なタフさをクウガは本編で見せてきているので、前述したように対グランザイラスかと思わされるくらい適任だと思う。
グランザイラスは単純に硬く、強い怪人で、遠距離では火炎弾、ビーム。接近戦ではハサミとビリビリ。特殊な攻撃方法として火の玉アタック。と、遠近ともに強力な技をもっており、その装甲の強さからカウンターがひじょうに強い。
グランザイラスが主役となってヒーローが襲い掛かってくると仮定したら、内部破壊攻撃をしてくるヒーロー以外は問題にならない描写になるでしょう。まさにRXの劇中での11人ライダーとの戦闘と同じ展開になる。
対抗手段がない、つまり内部破壊できる技をもっていない場合、グランザイラス攻略は厳しい。と考えます。
以上、グランザイラスへの攻略検討でした。
これを持って、怪人達の宴シリーズを終了します。