怪人達の宴第三回は、推薦怪人火炎ウォッチ。

火焔ウォッチは、スーパー1に登場した怪人です。名前の通り時間を操る怪人で、スーパー1も苦戦を強いられた強敵です。

このシリーズのルールについては、前回、前々回を参照してください。

対抗する比較検証の推薦は、オーマジオウ。

 

「火焔ウォッチ」の特徴

・体の時計を操作することで、自身の時間の流れを早める。

 逆に相手の時間を遅くする。

・相手の時間を巻き戻す。

・切れ味鋭いゼンマイ攻撃。

・体が爆弾にもなる。

・両腕が鋭い針のような武器になる。

 

名前の通り、時計の怪人。時間を操る能力を持っており、自身の時間を早めることで素早く逃げ出したり、相手の時間を遅くして攻撃する「時間差攻撃」を得意とする。さらに、相手の時間を巻き戻して、行動をも巻き戻してしまう。

今考えれば、めちゃくちゃ強力な怪人です。

戦ったスーパー1も、時間攻撃には翻弄されていましたが、一瞬の隙をついてエレキ光線を発射。時間能力を司る器官を破壊して倒しました。

 

 

・火炎ウォッチの戦闘技術

 自身の動きを速める、または相手の動きを遅くする「時間差攻撃」は強力。格闘の達人であるスーパー1の動きを簡単に見切ってカウンターを叩き込んでいました。動き自体は単純で、両腕の武器を叩きつけての打撃攻撃がメイン。相手の攻撃も両腕で払いのける動きでした。機を見ては逃げ出してしまうので、相手にすると厄介なことこの上ないです。

 

「比較検証オーマジオウ」

 同じ時間関係の能力者同士です。火焔ウォッチの怖いところは、相手の動きを遅くしたり、「時間を巻き戻す」という能力を個人に対して簡単に行えるところ。平成シリーズで言えば、CUと使い勝手の良いタイムベントを両方もっていると考えると良いでしょう。

 オーマジオウの時止めのようなことも、ひょっとしたらできたのかもしれませんね。

 さて、ジオウと戦った場合、例によって例のごとく遠距離での攻撃は意味をなさないでしょう。なんせ時間の巻き戻しを簡単にやってしまうので、念動力だろうが爆破だろうが、時間差攻撃で回避されるし、巻き戻されてなかったことにされてしまいます。

 しかし、時間差攻撃は、相手の動きが早ければ効果がどのように現れるのか、よくわかりません。

 ノーマルスピードに対して、そこから〇%遅くなる。というような効果だと仮定すると、常時マッハを超える速度で動けるジオウが相手では、効果を上手く使えないかもしれません。

 

 また、火焔ウォッチはひじょうにお調子者な性格のようで、相手を上回ると簡単に油断して隙を見せてしまいます。いくら時間が操れても、この隙は致命的で、ジオウが普通に戦えば、隙を見せた瞬間に近寄って痛撃を与えることも可能でしょう。

 本編の劇中では、エレキ光線で機械を破壊され、空中5段蹴りを食らって倒されました。

 ただ問題なのは、平成以降のシリーズでは必殺技に溜め時間を要する人物が多いこと。ジオウも例外ではなく、オーマジオウも必殺技を放つ際に溜めを要していました。

 火焔ウォッチはアッサリ倒されたとはいえ、あのスーパー1の必殺キックで倒されているので、かなりタフな可能性もあります。

 しかし、ここでオーマジオウの「変身者の力が上回る」が発動。火焔ウォッチを超えるパワーを発揮するならば、一回の必殺技で撃破することも可能かと思います。

 

 

「総評」

 火焔ウォッチは「時間を操る」という強力な能力を持っていますが、ひじょうに油断しやすく、動きも良くない。隙も大きく、たった一回の油断をつかれて逆転負けしてしまうという怪人でした。

 時間を操る能力はひじょうに強力なのですが、使うものの性格によっては、このようにアッサリ破られたりもするのだなと感じます。

 今回はオーマジオウを比較対象にしましたが、オーマジオウがジオウ2のように未来予知する能力を持っていた場合、火焔ウォッチが隙を見せる未来を予知できますし、そこにカウンターを浴びせることは可能でしょう。

 もしも火焔ウォッチが用心深い性格だったら、時間を早めて攻撃し、相手が近寄ってきたら巻き戻すを繰り返し、それこそ近寄ることすらできない、強いというか「倒せない怪人」になってしまう可能性は大いに有りうる。

 そうなると、どうやって倒せるのか、ちょっと難しいですね。あまりにも手軽に時間を戻してしまうので、かなり厄介でしょう。