今回はかなり迷いましたが、依頼を受けていたジェネラルシャドウを記事にすることにしました。

なぜ迷ったかと言いますと、当ブログでは度々ジェネラルシャドウの脅威を記事にしていたので、内容がかなり被るからです。

ただ、今回は比較対象がジオウなので記事にしてみました。

 

「ジェネラルシャドウ(長いのでシャドウと省略)の特徴」

・ストロンガーと互角に戦える身体能力

・トランプを使った遠距離攻撃(爆破)、目つぶし。

・分身

・瞬間移動

・シャドウ剣による攻撃

・シャドウパワーによる一時的なパワーアップ

 

昨今の怪人やヒーローから見ると特殊能力の数は少なめ。トランプを使った遠距離爆撃と目つぶし。分身、瞬間移動を駆使して戦います。レイピアのようなシャドウ剣を使った接近戦が主体ですが、瞬間移動があるせいで距離の遠近は問わない戦い方ができます。

身体性能は厳密な設定がなく、劇中ではストロンガーとの格闘戦でもパワー負けしておらず、見た感じからCU前のストロンガーと同等の身体能力があるかと思われる。

 

「シャドウの戦闘技術」

格闘戦から見ると、やや遠い間合いから剣による攻撃を行う。大きな振りの斬撃よりも真っすぐに突き出す攻撃が多く、ひじょうに隙の無い攻撃が多い。さらに全く同じモーションで単発と連発を使い分け、さらにそれを上下に打ち分ける攻撃もする。

剣の形状ゆえか、前後の出入りがひじょうに細かく俊敏であるが、ストロンガーの多彩なフットワークにも即座に対応できる。前後左右どのように攻め込まれても、上下に攻撃を散らされても、しっかり対処する。剣を持っていない時でも相手の力を利用した受け、さらにそこから相手の動きをコントロールしての耐性崩しがひじょうに上手い。

自分から攻め込んだ際にも、真っすぐ突っ込んだかと思わせて相手の側面を取る動きを織り交ぜることで、ひじょうにバリエーションの豊富な戦闘を展開できる。

ここまででも十分強敵なのだが、これらを瞬間移動や分身、目つぶし、遠距離爆破を織り交ぜながら行う上に、CUしたストロンガーとも互角に戦い、通常状態の100倍のエネルギーを持った超電磁技にも耐えるタフさを持っています。

長々と書きましたが、簡単に言うと「めっちゃ強い怪人」です。

 

 

「比較対象オーマジオウ」

身長:200cm

体重:144kg

パンチ力:108.3トン

キック力:324.9トン

ジャンプ:240.6m

走力:0.1sec/100m

 

ひじょうに高い身体性能を持ち、最大で6台のウォッチを同時稼働できるとされている。個人的な感想だが、オーマジオウがよく使う能力(コウモリとか燃えるパンチとか、封印マークとかタツマキとか)は、セットされているウォッチがお気に入りの使いやすいものなのかな~と思った。

時空を破壊するという設定に関しては、それを攻撃に使っていないので今回は考慮しないものとする。

同じく、因果律操作は「空中浮揚」「周囲の物質を操作」のみ記載があり、実際に何かしているわけではない。

森羅万象を具現化は「各種変身装具を装着」のみ記載があり、実際に何かしているわけではない。

以上のことから今回は考慮なしとする。

 

念動力や相手を吹っ飛ばす衝撃を発する攻撃を得意としていて、初手でそれを使うことも多い。

相手の攻撃を呼び込み、カウンターを合わせるスタイルで、基本は動かず相手を待つ。動きは前後の動きのみで、攻撃も単発(一発が強いので、単発でも吹っ飛ぶ)が多い。

燃え盛るパンチを撃ち込むことが多いので、それがデフォルトなのかと思うが、トリニティに食らわせた掌底を見るとそうでもないらしい。

ジオウがあまり動かないのは、相手より自分が強いとわかっているゆえの余裕なのかもしれない。が、本気ではないとは言え、かく乱を交えた一発を受けてダウンしているので、鉄壁というわけではないと考える。

 

今回のルールにより「よくわからない部分」はなしにした上で、ジオウの能力にシャドウがどう対処するか考えてみます。

・念動力

 遠くから襲い掛かってくる兵士やタイムマジーンを次々と念動力で跳ねのけたり、飛んでくるミサイルの動きを止めたりしていました。逆に近い間合いで使う場合は、掌を向けることで見えない衝撃波のようなもので相手を吹き飛ばすように使用していました。

 銃撃の弾丸もこれで防いでおり、防御効果も同時に持っているとわかる。銃撃には使用していたが、接近戦での斬撃には使っておらず、斬撃に対しては腕の装甲を使って防御していた。

 シャドウの場合、遠くから近寄ってくる時にこれを使われると近寄れないで吹っ飛ばされ続けるという手も足も出ない状態になってしまうのですが、幸いなことに瞬間移動を使えるので、間合いを潰して接近戦をしかけることができるとします。

 

・セパレートサージ

 かなり広範囲に、球状に展開する波動を放ち、触れた者が塵のように消えていく攻撃です。消えたあとどうなるかはわからないですが、消えてしまった時点で負けとしましょう。

 劇中では発生したセパレートサージに人間の兵士が反応して仲間を波動から逃がすシーンがありました。つまり、目で見て確認できて、どうにか回避することができるということ。シャドウはここでも瞬間移動を使って回避すればよいでしょう。波動を見て確認したら、波動が通過した範囲に移動すれば問題なし。

 

・広範囲の爆撃。

 掌をパっとひろげただけで、目測半径100m以上に爆発を発生させていました。破壊力はわかりませんが、バイクに乗った人間が2mほど上に吹き飛ぶほどの威力があり、ジオウに近い位置から順番に、円形に広がっていました。食らえばダメージは免れないでしょう。発生した瞬間にそれを回避できるかどうかの判断は難しい。初めてやられた時は食らうでしょうが、連発していない、対個人戦では使用していないところを見ると、接近戦には向いていない能力なのかもしれないと考えられる。

 初見で回避することは至難でしょうが、シャドウもそれだけでやられるほど撃たれ弱くないので、接近戦に持ち込むことで防ぐことが可能とします。

 

・超防御力

 ジオウの肩部アーマーは鋼鉄の1200倍の強度がある。他の部分に同じ説明がないので、本来なら肩部のアーマーのみが1200倍判定になりますが、金色の部分は全て1200倍と考えましょう。

 この防御力を貫通するパワーがシャドウにあるか?

 シャドウの持つシャドウ剣は超高温と超低温を繰り返すことで、あらゆる物質を破壊することが可能。ゆえにジオウのアーマーを貫通してダメージを与えることは可能とします。

 また、ジオウ劇中でオーマジオウはトリニティの必殺技を受けて膝をついてしばらく起き上がらなかった。これは当ブログ基準で言えばダメージによりダウンした。とみなしているので、トリニティクラスの攻撃力があればオーマジオウにダメージを与えることが可能であると判断する。

 シャドウはストロンガーのCU前と同等の身体性能を持っていると考えている。ストロンガーは50cmの鉄球を貫通する破壊力を持っており、これはスーパー1のパンチ力を大きく上回っている。なので、シャドウの格闘攻撃もジオウにダメージを与えることが可能とする。

 

・相手の強さを上回る

 ジオウには「相手の強さを上回る」という機能がある。身体性能をストロンガーと同等とした場合、シャドウの方がパワーは上になるが、ジオウはシャドウと同等かそれ以上の身体性能になったと考える。

 ただ、設定がふわっとしているので、あくまでパワーが相手を上回ると考える。

 シャドウは自分の身体性能を遥かに上回るCUストロンガーとも戦っており、敗れはしたものの100倍の戦力を発揮する相手の必殺技を一度は耐えて、さらに反撃にまで転じて痛手を負わせている。身体性能でジオウに上回られてもシャドウには問題がないとする。

 

・時計型のエネルギー攻撃

 背中の羽?のような装飾が回転して時計の文字盤のような光り輝くエネルギーが発生。それが直進して相手を包み込み、球状に変化して相手を球の中で痛めつける。ジオウはこれで変身解除した。10m程度の間合いでも使ってくる技だが、シャドウは接近戦のパンチを瞬間移動で避けるほどの回避力があり、ぼ~っと飛んでくるのを待つことはないと判断。

 

・歴代ライダーの能力

 ジオウにはクウガ~ジオウまでの歴代ライダーの能力を発揮するウォッチがある。

 劇中で発揮した能力を参考にする

 ・クウガ

  封印マークを空中に浮かび上がらせ、それを相手に向けて射出。当たれば爆発。

 ・龍騎

  ドラグレッダーが出現してアシストアタック。

 ・キバ

  多数のコウモリが出現して攻撃。

 ・W

  大きなつむじ風が発生して攻撃。

 

 

「比較検証」

 100%全ての能力を見切って対処することはできないものだが、オーマジオウは強力な能力を遠い間合いで使用することが多い。逆に接近戦では地味めの能力しか使っていない。

 前述した能力は、全てジオウが先制攻撃したことを想定してシャドウが対処する前提で検証したが、それぞれ対処方法があり、ジオウが劇中では遠い間合いでしか使っていないため、接近戦に持ち込んだ状態で検証する

 シャドウの場合遠い間合いから始まっても、瞬時に間合いを詰めることができるため、これらの能力に翻弄されず接近戦を挑むことができると判断した。

 

 ジオウは全体的に見て、向かってくる相手を呼び込む形で戦うことが多い。相手の初動に先当てのカウンターを入れて攻撃する。平成シリーズの主人公の多くが得意とする戦法で、相手の出方を見て対処するため非常に高い確率で先当てすることができる。

 この戦法は、真っすぐ突っ込んでくる相手には非常に有効なのだが、シャドウのように相手の側面に回る動きをする相手には相性がひじょうに悪い。シャドウは自身の攻撃に対する反撃に反応して瞬間移動して回避することもできる。さらに瞬間移動を連発しながら攻撃するということもでき、実際その戦法でストロンガーを翻弄している。

 ジオウのように動かず迎え撃つタイプに対しては、ひじょうに高い効果を発揮するので、正直接近戦ではシャドウが圧倒的に優位に立てるだろう。

 

 それだけではなく、必殺技を食らったと思わせて実は食らっていなかったり(当たった瞬間爆発して大量のトランプが飛び出す)、普通に瞬間移動で回避することもできるため、シャドウの体力を奪う必要がある。しかし、接近戦の技術に差がありすぎるため、シャドウをそこまで追い込めるか?と言われると、無理だと思える。

 

 

「総評」

 今回はジェネラルシャドウとオーマジオウの比較検証でした。

 主人公だった時のジオウなら問題なくシャドウを倒すだろう。ヒーローとはそういうものだ。

 しかし、実際の戦闘と照らし合わせてみると、接近戦では圧倒的にシャドウが有利に展開するだろうと考える。ジオウの強い点で考えると、おそらくは時間停止(念動力?)。これが有効に働けば、シャドウも続く攻撃をガードできないだろう。ただ、これもよくわからない部分がある。ジオウの劇中では多くのミサイルや爆発が停止していて、その間にセパレートサージと思われる波動を発生していた。しかし、すぐ近くにいた兵士は動けており、ツクヨミを塹壕に入れて逃がしている。

 波動を発生させた瞬間に停止が解けたのか、どういうことなのかわからない。もし波動発生と同時に停止が解けているのなら、結局瞬間移動で回避できる。

 また、映画の描写では時間停止中にも意識があることがわかるので、体は動かずとも意識があれば瞬間移動できるかもしれない?という新たな疑問もわいてくる(クウガみたいに念じるだけで瞬間発動するような能力持ちは止まってても驚異が減らないことになってしまう)。

 

 と、ジオウがシャドウを上回れるのが「時間停止」の部分しかないのである。そして、設定による性能の底上げでパワーを上回ったとしても、シャドウのように格上相手に戦える者には、あまり影響がない。

 最後になるが、今回の検証でシャドウ側には劇中でやっていないことを仮定した検証をしていない。劇中の強さだけで検証しても、これだけ強いのである。

 

 と、いうわけで、今回はオーマジオウとジェネラルシャドウを検証しました。

 企画の趣旨を理解して楽しんでいただければ幸いです。